ミラクル?

 

出産第一号に続き、嬉しいニュースがありました。

 

今年の1月に、もともと里帰り予定だった人のお産が

ありました。1月ですから前の病院ですけれども。。

 

双子だったので、もともと要注意で、なるべく早めに

帰りましょうね、とお話していた矢先、

「腰が痛い」

と来院されました。なんかいやな予感。といっても

(里帰りできなくなっちゃうな)

という程度でした。

 

お腹を触るとやはり張ってきてしまっています。

入院はできなかったので、搬送先を探さなきゃ、と

思いつつ内診をすると、なんともう産まれかかって

いるのです!

このとき24週、赤ちゃんは600グラムくらいです。

しかも二人。

 

一瞬、絶望に襲われましたがすぐに気を取り直し、

方針変更、送っている暇はないので、その場で

出産をして赤ちゃんだけ運んでもらうことに。

 

お隣の成育は忙しいとのことで、都立八王子へ

頼むと相変わらず二つ返事でオーケー。ただ、

遠いので、1時間頑張ってほしい、とのこと。

 

もうすぐに産まれるところに来ているのに、あと

1時間!・・・つらいけど頑張るしかない、と

お母さんを励まし励まし、待っていました。

 

こんなに長い1時間はない、というくらいでしたが、

時間があったおかげで病院中の暖房をかき集め

外来を真夏の状態に。

赤ちゃんは寒さに弱いのです。

 

陣痛が来るたびに、赤ちゃんが産まれないように

手で押さえつけて、そのたびにお母さんは痛みに

耐えていました。

 

ようやく八王子の先生たちが登場、なんと4人も

来てくれました。ほんとに救世主です。

それよりちょっと前に、成育から一人やってきました。

あまりにかわいそうな状況だと思ってくれたのかも

しれません。

 

そんなこんなで生まれた赤ちゃんは、都立O病院の

NICUへ運ばれて行きました。O病院でもとてもよく

してもらって、何と昨日、無事退院となったそうです。

 

詳しくはよくわかりませんが、5月の退院なので、

ほぼ修正40週程度で退院したことになります。

ということは、後遺症などはほとんどなし、という

ことでしょう。

 

こんなことはほとんど奇跡的なんでしょうけど、

日々の進歩には驚かされますし、そういう場で

働いている新生児科の人たちがちょっと羨ましく

もあります。

現場はものすごい大変なので、こんなこというと

怒られそうですが。。

 

とにかく多くの人の協力に感謝です。

 

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