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診療時間

 

今日、不妊専門のクリニックで排卵のタイミングを見てもらって

いた方が妊娠してこられました。

そのクリニックが職場の近くだということと、夜9時まで外来が

あるので通いやすかったということでした。

 

うちの今の診療時間は、午前中は9時から12時、午後は14時

から17時です。

ですが、仕事を持っておられる方は通いづらいだろうなぁ、と

常々思っています。駅からも遠いので、平日に来るなら早退

しないといけないでしょうし、だからこそ、土曜日はすぐに予約が

埋まってしまいます。

 

まあ、夜9時とは言いませんが、できれば7時くらいまでは

開けたいと思っているんです、本当は。

 

でもこれがなかなか難しい。スタッフの配置の問題です。

朝からくると、夜7時までは長すぎるし、かといって昼から来ても

あまりやることはない。

4時間くらいのパートの人がいればいいんでしょうけど、なかなか

それだけっていうのも難しそう。働きたいニーズはあるんでしょうか。

 

でも、春までにはなんとかしたいと検討中です。

うちもより便利なクリニックになるべく日々改良中。

 

社会の窓

 

昨日、前期ママパパクラスがありました。

8人の参加者がいらして、話を聞いていただきました。

 

「うちのクリニックでいいお産をしましょうね!」

なんて話した後、午後の外来に備えトイレに行ったところ

チャックが全開。。。。

だれか気づいたでしょうか。。

 

気づいても言わないですよね、そりゃあ。。

 

もともとワタシはトイレが大も小も異常に近く、このクリニックを

作るときにも外来診察室脇に、トイレをわざわざ設置したくらい

です。

原因はと言えば、研修医のころ千葉でしごきにあっていた時代、

つねに恩師のプレッシャーにさらされて、膀胱も腸管も異様に

過敏になってしまいました。

 

今でも、この症状は残るんですね。。PTSDっていうんでしょうか。

 

なんもかんも千葉のせいです。ってそれは冗談ですが、ときどき

トイレに駆け込んでいる私を見ても温かく見守ってください(笑)。

 

誤解のないようにしておきますが、その恩師にはトータルではものすごい

感謝しているんです。医師としての基礎を作っていただきました。

ちょっとキツかった、というだけで。ほんのちょっと。

 

人格者

 

年末年始の休暇が明けて、ようやく日常が戻ってきました。

ワタシにとっては、待ちに待った正月明け。というのも、

別にお正月だからといって特別のんびりできるわけでもなく、

それよりも年末と年始の外来の混雑を考えると結構ブルーに

なります。。

(お待たせしないようにガンバリマス!)

 

ところで、去年の暮れに緊急事態で杏林に大変な重症患者さんを

お願いしました。

3日くらいは生死の境をさまようような感じで、お見舞いに行って

笑顔を見たときは腰が崩れそうな安堵感がありました。

ホントによかった。。

 

そんなことで、杏林の先生たちにかなり頑張っていただいたので、

新年の挨拶を兼ねて教授に会ってきました。

 

こちらはいつ呼び戻されるかわからないので、アポなしの

突撃訪問。

 

教授室のドアをノックするも返事はありません。

もたもたしてると呼び戻されるかもしれないので、失礼ながら

えいやっとドアを開けましたが、誰もいません。

 

そこへ秘書さんが帰ってきて、

秘書さんかな~っと思ったところで、あちらから

「金子先生ですか?」

 

秘書さんにまでは面が割れてないつもりだったので驚いていると

「ちょうど今、先生のブログ読んでたところでした」

 

「!!!」

なんと意外なところに読者がいるもんです。

 

それがまたチョー親切なことに

「教授、呼びましょうか?」

「いえいえ、ご挨拶だけですからあまりご迷惑になるといけない

ですし。。。」

なんて言ってる間にもう呼び出してます。

 

待つこと1分、すぐに教授が現れました。早っ

 

「昨年は大変なご迷惑をおかけしました」

「いやいやああいうのはしょうがないんだよ。そんなに気にすること

ないよ」

 

うぅ、なんてやさしい。。

ワタシに落ち度はあまりなかったという自信はありながらも、かといって

患者さんが大変な状態になったことに対して、無力感というか、結果に

対して申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、救われました。

 

こんなとき、たいていの医者は嫌みのひとつも言うもんです。

「これだから開業医は。。」みたいな。。

教授自身も外出先から飛んで帰ってきてくれて手術をしてくれたのに。。

 

産科は本当に急変が起こりうる、ということを実感を持って感じて

おられるのと、ワタシのように地域の第一線で働くものの気力を

削がないように、との気遣いをひしひしと感じました。さすがです。

 

。。。。

その後、教授に連れられ、病棟の先生にも挨拶に行ったところ、

そちらからは、

「なかなかヘビーな症例で。。。」

とつい本音が。。

(やっぱそうですよね。。)

すかさず教授は

「そんなことねぇよ、大したことない!」

と一喝。

 

あくまで人格者。感謝感謝でした。

 

あけましておめでとうございます

 

あけましておめでとうございます。

さっそく平成23年第1号も無事に出産され、暦にかかわらず

動いている、わがクリニックです。

 

さて、新年にあたり、、、

昨年やり残したこと

・ホームページのリニューアル

・妊婦健診ファイルのリニューアル

・年賀状(おっと)

 

今年の目標

・情報発信

 

こんなところで頑張りたいと思います。

なんといっても情報発信。

黙っていては取り残されます。ブログもいまいちですが、

ツイッターもやれる自信はないし、、、まだわかりませんが、

今年よりも、我々の活動を発信していきたいと思っています。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

振り返るにはまだ早い、、、

 

タイトル通り、振り返るにはまだ早いんですが、

今日、うちにクリニック出産第1号のお母さんと赤ちゃんが

遊びに来てくれました!

 

顔を見たら、当時のことがフラッシュバック!

外来が1日5人とかだったなぁ、とか、出産の予約がなかなか

入らなくて毎日悶々としてたなぁ、とか、スタッフは暇すぎて

つまらないことで喧嘩したり、、、

 

つらかった思い出ばかり並べてしまいましたが、そんな中

第1号さんから去年中に産んでくれた人は、今でも順番まで

覚えています。赤ちゃんがうまれ、元気に退院していく様子は

勇気と元気を与えてくれました。

一緒にクリニックを育て、支えてくれた仲間、だと勝手に思って

います。

 

いまでは、ワタシもスタッフも成長し、院内のルールも完成し、

まだ至らないこともありますが、今までワタシが経験してきた

もの以上の良いお産と産後が提供できていると感じています。

すべての始まりは、Sさん! ありがとうございます!!

 

まだまだ発展途上の、クリニック、支えてくれたみなさんが

自慢できるようなよりよいクリニックを目指してがんばります。

 

近々、今までの出産の統計を出す予定です。

近隣病院にも大変なご迷惑をおかけしながら、支えられ、

なんとか納得のいく数字が出たと思っています。

乞うご期待。

 

赤ちゃんの健康とお母さんの幸せ

 

昨日、毎月恒例の同窓会がありました。

24人のお母さんが参加してくださって、元気な笑顔と元気な

赤ちゃんを見せてくれました。元気をくれて本当にありがとう

ございます。

 

私が、この仕事をやっていてよかったと感じられる瞬間のひとつ

です。

 

その中で、お母さんの興味深いお話。

「入院中は母乳が出なくて本当につらかった。この病院を選んで

後悔もした。でもそのあとがんばって今は完全母乳でがんばって

いる、3人目にしてはじめてだった。」

 

と涙ながらに話してくれました。

 

聞きながら私も感情が高ぶりました。。

この問題はいつも気にしていることなんです。

今回は勇気を持って言ってくれましたが、きっとそう思っている

お母さんたちは結構多いはず。

 

母乳が赤ちゃんにいいのはわかっています。これはわかりすぎる

ほどにわかっています。

でも、母乳だけにこだわりすぎるとそれがつらいと感じるお母さんが

いて、お母さんがハッピーでなくなってしまう。

 

「完全母乳である必要はありません、赤ちゃんの健康のために少しでも

いいから母乳をあげてください、そのためにちょっと努力してください、

頑張ったということが赤ちゃんに伝わりますから」

 

そんなスタンスで取り組んでいるつもりです。

それでもお母さんたちには、完全母乳で頑張らなきゃ、っていう

プレッシャーを与えてしまっています。

 

だからといって、お母さんの快適さを優先しすぎると、出るはずの

母乳も出なくなってしまいます。それでは赤ちゃんがかわいそう。

 

お母さんのつらい様子を見ながら、まだ頑張りましょう、と言う

スタッフも、ミルクを足してあげたいな、なんて思いながら心を

鬼にして励ましています。

 

赤ちゃんの健康を大事にしつつ、お母さんがハッピーでいられるように、

まだまだ私どものゴールは遠いです。。

 

クローズアップ現代

 

昨日のクローズアップ現代で、妊娠中のエコーによる

診断の話題が出ていました。

 

突然赤ちゃんに異常があると言われたお母さんは、びっくりして

パニックに陥ります。そのケアが十分にできていないのでは

ないか、というお話。

 

解説をしていた先生の話では、エコー技術が格段に進歩して

いままではわからないでいたものがわかってしまうようになって、

そのときの対応にまだ全体でコンセンサスがないのが問題だ

とのことでした。

 

一部病院では、エコー検査をやるにあたって、異常がわかった

場合、知らせてほしいか知らせてほしくないかをあらかじめ

書面で聞いておくところもあるようです。

 

でも、うちのようなクリニックの場合、異常がわかって知らせない、

なんていうことはありえません。

だって、異常があるとわかっていて、小児科の医師などが万全の

体制で準備していたら助かるかもしれないものが、うちで産んだら

助からない、なんてことがあるわけです。

 

また、助からない異常が見つかった場合、中絶するかしないか

家族の判断に任せる、というのがいまの主流ですが、それが

「丸投げされた」

と言われていました。

 

コミュニケーションの問題だとは思いますが、異常がわかってから

中絶をするしないの判断をするまでの時間が圧倒的に足りない

わけです。

それにこういう問題は個人個人の価値観の問題なので、医療者側

から中絶すべきとかすべきでないとは言えないです。

 

患者側に情報が足りない、と言っていましたが医療者側にも情報は

ないのが現状です。エコーで診ただけでは、その子がどれくらい

生きられるのかなんてわかりません。

なので、最悪のケース、最良のケースを話してその間です、ということ

しかできないのです。

 

今、中絶が許される週数は21週6日まで。

これを延長するしかないんじゃないかと思いました。

それに、今は赤ちゃんの異常では中絶できないことになっています。

これも変えたほうがよいですよね、現状とあっていないんだから。

 

私なんかでも、もし自分のこどもに異常があったらどうするか、なんて

今の時点ではまったくわかりませんし、その時になったらきっと

パニックになるだろうな、と思います。

 

とーっても難しい問題だから取り上げたんでしょうけど、医療者側の

努力が足りないんじゃないか、という論調にはちょっと疑問でした。。

 

壁画撤去

 

ようやくあの下品な(と思っていたんです!!)入り口脇の

名前のプリントを撤去しました。

 

代わりに縦の看板を設置しました。

そのうち色が変わります。東京タワーのように。。。

 

それはさておき、なぜあのド派手なプリントをしていたかと

いいますと、さかのぼること1年半前。

はじめはオシャレな建物にしたくて、名前をあまり派手派手しく

書くのは嫌だったので、名前はコンクリートのところのステンレス

のプレートだけにしていたんです。

 

そうしたら本当にみなさまに気づいてもらえなくて、いたしかたなく

目立たせようとしたんです。で、どうせやるなら、、っていうことで

思いっきり目立つように、下品だけどかまわん!、と思い切って

やってみました。

 

プリントの効果か、診療の効果か分りませんが、ちょうど時期を

同じくして患者さんは急増。一応プリントの効果、ということで

納得していました。

 

しかーし、いつまでもあれでは嫌すぎたので、看板設置を決意。

ウン百万円(!?)かけて看板を立てました。

ヤンキーさんたち、壊さないでね。

 

おかげで本日をもってプリントをはがしました。きれいな白い壁が

戻ってきてハッピーな日になりました。

 

パソコン崩壊

 

ついにパソコンが壊れました。

ついに、っていっても2年くらいしか経っていないんですが、

ずいぶんひどい目にあったから仕方ないかもしれません。

 

モバイルなので持ち歩くたびにどこかにぶつけ、落とし、

こどもにめちゃくちゃにキーボードを押され、、、

おまけにメーカーはHP。

 

安いのとデザインがオシャレだったので買いましたが、

やっぱり壊れると直す気がおきません。

 

ただ、一番あせったのは作成中だった新しい妊婦健診ファイル。

ワードからだいぶグレードアップしてイラストレータで作って

いたのですが、その力作が消えた。。。

 

と思ったら、ハードディスクを移行できました。

これにかかっている時間たるや、、、合計で100時間以上

いっていると思います。業者に頼むと100万円はかかるって

いうんで、自力で頑張ってますがはたしてその出来は。。

 

今はママパパクラス用に買った新しいパソコンで快適に

作成継続中。今度は東芝だし。

 

靴下

 

一部スタッフの間で、ワタシの靴下の趣味が悪いと評判です。

注意深い患者さんはお気づきかもしれません(笑)

 

しかーし、

一応断っておきますが、ワタシが店に行って買いに行った

ものではありません。

ワタシの靴下はユニクロがこの世に誕生した時から95%以上

ユニクロでした。残り5%はランニング用のアシックスかナイキ。

 

最近はユニクロに行くのも面倒になって隣のファミマで買って

いました。だからほとんど黒か紺の無地で趣味が悪いもくそも

ありません。

 

ただ、ファミマで靴下を買うワタシを不憫に思ってくださった

方がいて、その方が柄物の靴下を買ってきてくれました。

 

それをみて「趣味が悪い」とは思いませんでしたが、その方は

いつも一般大衆の好みからはずれたものを好んでいるので、

まあそんなものだと思っていました。

少なくとも、ワタシに買ってきてくれたので普通に喜んで

はいていましたが、趣味が悪いといわれると。。。

 

買ってきてくださった方の心情を考えると複雑な心境ですが、

やっぱりちょっと不本意。。。

ということで、明日から当分無地に戻ります。

 

ま、ホントどうでもいいですね。