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浮世に戻って

 

今日も雨模様。これでぐっと涼しくなりそうです(だいぶ期待も込めて)。

 

クリニックの事務所探しに行ってきました。

オープンするまでは打ち合わせする場所もないので、業者さんには

病院に来てもらって、スタッフとか業者さんでもさすがに病院に呼ぶ

のがためらわれる場合は近所の喫茶店などを使っています。

 

仕事の話をするのに、喫茶店はどうか、とは思っていますが、

ほかに場所がないのだからしょうがない、と言ってもいられない

ので調布の駅近で事務所を構えるべく探しています。

 

医者とか学校の先生とか、「先生」と呼ばれる人は世間知らず、

とはよく言われます。

確かに、大学に入ってしまえばあとは試練と呼ぶものはなし。

国家試験は合格率90%。就職活動もなし。卒業すればすぐに

先生と呼ばれ、下手すると学生の間から先生と呼ばれ、

はじめは違和感を感じつつも、そのうち慣れてしまいます。

 

学生の時、指導教官が

「○○先生、ではなく○○さん、って呼ばれると自分って気づかなく

なってしまう、気をつけなさい」

と言っていて

(そんなばかな、だめ医者だなぁ)

なんて思っていましたが、今や私もさんづけで呼ばれると

かすかに違和感を感じてしまっています。

慣れはこわい。。。

 

就職してからスーツも新調していないし、ファミレスで

打ち合わせではいけませんね、ということで事務所開設

です。

“白い巨塔”から抜け出して、謙虚さと感謝の気持ちを

忘れずに頑張りたい、です。

といってアカデミズムも忘れずに。

 

妊娠中の運動

 

毎日オリンピック一色のスポーツニュースですが、甲子園では

今日決勝戦でした。決勝のスコアは17-0。本来の力の差以上の

ものが出てしまったんでしょうね。そういうところが甲子園の魅力

でもあります。

今年はオーナーさんのご子息が出場していたので、普段以上に

注目して、その上オリンピックが重なって忙しかったです。

 

ところで、オリンピックの陸上・女子10000メートルに出場した

赤羽選手はママさん選手です。妊娠中もランニングを続け、産後も

すぐに競技をはじめて出産前より強い選手となって、初めての

オリンピック出場を果たしました。

 

こういう選手レベルではなくても、最近は妊娠中もどんどん運動

することが薦められていて、マタニティビクス、マタニティヨガなど

とくにクリニックでは盛んに行われています。

 

当クリニックでもマタニティヨガを開催する予定です。妊娠中の

適度な運動は分娩時の体力維持、産後の回復にも重要です。

素敵なインストラクターがスタッフに加わり、院長ともどもお待ち

しています。

 

どうしても妊娠中は体も重くなったり大事にしすぎたりして、

妊娠前より体力が落ちることが多いのですが、分娩はきっと

それまでの人生の中でもベストファイブに入るくらいに体力を

使います。

 

ですから、ヨガなど妊娠中の体に過度の負担にならないような

運動がベストだろうと考えています。もちろん、クリニックですから

安全面は大丈夫。

というわけで、マタニティビクス協会登録施設としてがんばって

いきます。

 

立て看板

 

20080817 003.JPG 

現場を見に行ってきました。

お盆で現場もお休みでしたが、2週間ぶ

りだったのでかなり変わっていました。

背の高い塀で覆われていてその隙間から見える範囲では、

地面を掘って金属がたくさん埋め込まれていました。

 

壁には看板がかかっていて、完成図が描かれ大きく職員

募集と書いてあります。三鷹通りを使う人にはよく目立つと

思いました。

 

塀の隙間からじーっと覗いていると、通りがかる人が何事かと

立ち止まっていきます。中には行ったり来たりして突然携帯で

電話をかける人までいます。全く関係なかったりして、、、

 

でも誰かが注目していると自然と興味がわくのが人間というもの。

バイトでサクラを雇おうか、なんて。

 

それから、きっと、いや絶対お世話になる杏林大学までの道を

確かめたり、近くの駐車場や薬局などを確かめたり。

現場を見ると、街にますます親近感がわいて来ますし、いよいよ

だな、ここでやるぞ、という気持ちが高ぶってきます。

 

暑くて汗だらだらでしたが、心にも熱いものがこみあげてきました。

 

===スタッフ募集中です===

助産師、看護師、臨床検査技師、医療事務、看護助手

 

卵ができた

 

よっぽどの天変地異がない限り、来年の4月1日オープンで

行けそうです。ということで、ますます準備に力が入るわけ

です。

 

そして、分娩予定日が来年の5月1日以降の方から分娩予約を

受け付けます。ということは、今日あたり排卵したあなた、

分娩予約可能です! どうか妊娠しますように。。。

 

妊娠と分かるのが、今月末、さて産む場所を決めなくっちゃ、

と思うのが来月から。ということで11月くらいには第一回目の

説明会をする予定です。

 

と、こうしてブログで書いて、自分に縛りをかけて追い込んで

います。そうしないと、すべて後手に回ってしまいそう。

 

出産は当クリニックの大きな柱になるわけですが、それだけでは

ありません。

すべての女性が通えるクリニックを目指していますので、更年期で

お悩みの方、おしっこがよく出ない、あるいはもれてしまうという方、

子宮がんや卵巣がん、乳がんが心配という方、おりものが気になる

という方、などなど、みなさんの助けになりたいと思っています。

 

オリンピックのニュースを見始めると、何度同じシーンを見てもまた

見てしまってこの時間。。。

 

?ホント???

 

久しぶりにロングドライブしました。

って言っても当直先まで運転して着く直前に携帯忘れたのに

気づいてまた戻って、また当直先まで行きました。距離以上に

疲れました。。。

完全に携帯依存症。

 

 

もう今の勤務先では分娩再開をあきらめていましたが、あと

2人ほど助産師さんが集まれば分娩再開との情報あり。

 

地域の要請がほんとに強いのでとっとと再開しないといけない

のは確かです。

 

しかし、いままでいろんな提案をしても実現しなかったのに、

本当に分娩再開はなるんでしょうか。それに継続しないと

いけないんですから、産婦人科医もあと一人は補充しないと

来年辞める身としてはちと心配。

 

私個人としては、現状では自分の力の3割も出せていない

状況なので(ちょっと大げさかな)、少しでも貢献できる状況

になるのは望ましいことです。それにわざわざ当直に行かなく

ても分娩に触れられますしね。

 

早くおおやけに発表できるといいのですが。

またフライングって怒られるかな。。。

 

続々と、、、

 

夏から都内、首都圏で少しずつ産婦人科クリニックがオープンします。

まずは金村産婦人科クリニック、入間市、8月5日だそうです。

それから9月中旬くらいでしょうか、成城マタニティクリニック、世田谷。

また私と同じころ、来年春に横須賀、あきる野、でもオープンします。

 

産婦人科医は少なくなってきていますが、新規開業でがんばろう

という仲間も少しずつではありますがいるんです。心強い限りです。

 

開業クリニックだと、病院よりも医師一人当たりの分娩件数は2倍から

3倍くらい取れます。それは比較的合併症などが起きにくいと予想される

妊婦さんを対象とするからです。

 

なので、こうした役割分担が進むと、本当に大変なお産は大きな病院で、

それほどトラブルが起きない分娩はクリニックで、ということになれば

いわゆる「たらい回し」(この言葉、どうにかしてほしいですが)なんかは

なくなってきます。

 

いまは大きな病院でも正常分娩をたくさん扱って、そのせいでハイリスクの

分娩に手が回らないなんて馬鹿なことが起きているんです。独立採算で

っていうことが大きな原因のようですけど。正常分娩は収入源ですから。

 

こうなると政治の問題です。それぞれの職域の中でみんなベストを尽くして

がんばってほしいと思っています。

 

もちろん私も向こう10年は休み返上でがんばるつもり!

 

開業への道のり 12

 

夏が嫌いな私はもうへとへとです。唯一いい点はジョギング

したときに簡単に体重が落ちること。しかしのどが渇きすぎて

グロッキーになりますが。。。

 

話は前後しますが、9月末に都からの開業許可が下りました。

都庁の役人は態度が大きくて、許可してやる、って感じなんです

よね。別に役人本人の努力でも何でもないはずなんですけど、

権力を持つ側に立つと相手が下でに出るもんだから、ついつい

えらそうになってしまうんでしょう。

きっと個人的に飲み屋とかで会えば結構いい人だったりするんで

しょうけどね。

 

まいど、ノムさんありがとうございます。

20代くらいの若い役人に一生懸命頭下げてくれました。

 

われわれ医者も、若いころから先生と呼ばれ、えらそうになって

いく人もいるから気をつけないと、です。他山の石、ですね。

 

 

許可が下りますと、設計が本格的に始まります。私の希望は、

ちょっとおしゃれな最近の美術館風。モノトーンでガラスを多く

使って、そこに入るとすーっと落ち着く感じ。

産婦人科はお姫様がいるお城みたいなところも結構あって、

そういうのが人気だったりします。それに比べると、やや冷たい

印象があるかもしれません。

 

が、温かみはスタッフの人柄で出します!!!

妊婦さん以外のかたも気安く入れるように、という願いをこめて

います。お城だとご年配の方は入りづらいですから。

 

構造はいたってシンプルに使いやすくしてもらいました。

内装の雰囲気で楽しんでいただいて、あくまで機能的に、

それが患者さんのためでもあるし、スタッフが効率よく働ける

クリニックになると思っています。

 

そうは言っても大きな病院で働いてばかりいて、クリニック

ではアルバイトくらいしかしていなかったので、なかなか

イメージが難しく、設計士さん、ノムさんのアドバイスをもらい

ながら、試行錯誤。でも設計士さんはセンスがあって、本当に

いいひとで自分の主張を押し通すわけでもなくいい提案をして

くれました。

 

どんな建物にしようかと、いろんな建築や本、雑誌、大手設計

事務所のホームページなど見ましたが、図面上のイメージでは

それに勝るとも劣らないでき具合。才能は隠れたところにもある

んだ、と実感しました。

 

患者さんのため?

 

今日はもうすく

「Tomorrow」

です。Tomorrowは医療系ドラマ。ついついなんとなく

見てしまいます。リアリティがないな、と思うところから

あ、ここまで作ってくれているんだ、と思うところまで

いろいろです。

 

「Tomorrow」は医療とお金の問題をけっこうリアルに

描いているので興味深いです。

不採算部門の小児科、

訴訟ばかりの産婦人科、

そんなものは切り捨てて当然、という意見は意外と

医療関係者のなかでも支持されているんです。

 

医者も自分の身を削って働くのは当然、という意識から

生活の糧として働いているだけ、という意識に変わり

つつあります。それを医者の意識が低い、教育が悪い

という人もいます。また、患者さんから感謝されなくなって

きたのだから医者の側もビジネスライクになって当然、

という人もいます。

 

どっちも正しい面はあるし、お互いにそういう方向に

向かっていっている面もあるんだろうと思います。

ただ、個人的にはビジネスライクになると純粋につまらない

ので、思いっきり感情移入しながら医療を続けてきましたし

これからもそのようにしていきたいと思っています。

 

患者さんのために!、という意識が強すぎると、トラブルが

あったときに、せっかくここまでがんばったのに、みたいな

感情が出てきてしまいますから。

 

自分のためと患者さんのため、うまくバランスが取れて

いくようにがんばります。

 

地鎮祭

080716_1313~02.JPG

 

 

 

 

炎天下の中、地鎮祭を無事終えました。

地鎮祭なんて、初めて。住宅のものすら出たことありません。

 

なので、直前に宮司さん(ぐうじって読むんですって)から

レクチャーです。

宮司さん 「玉串(?)をささげ、2回礼して2回拍手を打って、もう1回

      礼してください」

ワタシ 「はい…」と言いながら頭の中で何度も復習。

 

私の順番は2番目。最初のオーナーさんの番のとき、

司会 「関係者は起立してください」

と声がかかり、玉串をささげる人はみんな立つのかと思って、すっくと

立ち上がりました。

すると司会の方が慌てて寄ってきて

「まだです、まだです」

 

おっと見回すとオーナーさんの親族などが立っています。

(あー、そういう関係者ですか。。。)

というわけで、ちょっと恥ずかしかったですが、自分の番はぱんぱんと

無難に終了。

 

そのほかにも鍬入れの儀式なんて、

「えいっ、えーいっ!、えーーーいっ!!」

って絶叫しながらやってましたし、こういう儀式は神聖なものなんで

しょうが、身が引き締まるというよりは興味津々でした。

 

そのあとは関係者一同、直会(なおらいって読むんですって)っていう

食事会があって、無事に事故なく建設が進むことを願ってきました。

関係者の方々にはとりあえずここまで来られて感謝感謝です。

 

もう明日から着工、楽しみです。

 

シンボルマーク

 

またまたとてつもなく暑くなってきました。本当の夏がやって

きてしまったようです。暑いのは苦手なので大変、家では

ほとんど上半身ハダカです。

 

ところで、金子レディースクリニックのシンボルマークは、

楕円形が飛んでいくイメージです。ブーメランのように映り

ますが、元に戻るわけではありません。

 

コンセプトは

“常に進化している”

ということです。

 

産婦人科、という性質上対象は女性限定になりますが、

決して妊婦さんだけというわけではありません。女性が

健康でいるためのお手伝いをし、そしてすべての女性が

社会で活躍していく足がかりとなれば嬉しいということ。

 

またそこに働く人たちも、常に新しいことに取り組み

新しい知識や技術を身につけ進歩していくということ。

 

そして常に新しい医療を提供するということ。

 

こんな気持ちをこめて、このシンボルマークにしました。

日々の医療はマンネリ化しやすいですが、そうならない

ように日々このシンボルマークを見て心を新たにして

頑張っていきたいと思っています。

 

ちょっとカタかったかな。