初雪、そのあとの冷たい雨、寒かったですね。
ちょっとびっくりする話を聞きました。ワタシが知らなかった、
というだけなんですけれども。。
古い薬って薬価がどんどん安くなっちゃって、コストは上がる
から使うと損をする薬があるのです。安くて便利な抗生物質
なんかはそうなんです。
ついつい安いので使うのですが、一応、製薬会社には申し訳
ない、と思いながら使っていました。
ところが、子宮収縮薬、いわゆる陣痛促進剤もそうなんですって。
いま、点滴で使えるのは2種類しかないのですが、おそらく
両方とも使うほどに製薬会社は損をするような値段になって
いるそうです。
陣痛促進剤による分娩事故もありますが、なければもっと
帝王切開が増えたり無理なお産が増えることは間違いなく
とても役に立っている薬なのです。
それが、赤字を作り続ける薬とは。。。
それに代わる薬もないので、われわれ産婦人科医はこの
薬を使い続けるしかないのです。
薬価を上げようとすると、薬で金儲けするのか、なんて声が
出るのだそうです。
そんなにがっぽがっぽ儲けなくても、少なくとも赤字はない
んじゃないですかね。。
こんなところにも産科医療に国が本腰を入れてない一面を
感じてしまいます。