心配とは裏腹に、つるっと出産、まだ到着から
20分程度でした。お母さんは無事、赤ちゃんも
小児科医の適切な蘇生処置で元気ぴんぴんでした。
ちなみにこの小児科の先生が、わがクリニックの
となりでオープンする予定です。
優秀で献身的な看護スタッフに恵まれ、力をあわせて
危機的状況を乗り切って無事に出産を終える、
産科医冥利に尽きるというものです。
私が断っていたら、救急車の中で出産、お母さんは無事
としても赤ちゃんは蘇生しないと大変なことになっていた
でしょう。ぞっとします…
実は救急車は受け入れ先を探すため、自宅前で1時間も
立ち往生していたそうです。最近は産婦人科医のなり手が
本当に少ないのです。こんなにやりがいのある診療科なのに
なぜ医学生は産婦人科を選ばないんでしょう?
激務?
訴訟?
そんなものを超えたやりがいが産婦人科医療にはあるんです!
そのやりがい、楽しさを伝えられていないわれわれ現役にも
大きな責任があるのでしょうね。