自分が医者だからでしょうけど、医者が書いている読み物って
かなり気になります。
医者をちゃんとやっている人が書いたもの、もうほとんど作家で
医者としてはほとんど何もやっていない人などなどですが、
やっぱり現役でちゃんとやっている人、やっていた人が書いた
物のほうが断然面白いのです。
現役でやっている人はそうそう書けないですけどね。。
古くは森鴎外。
そして安部公房って思ったら彼は医者じゃないんですね。
わが大学の同窓ではありますが、卒業したものの国家試験は
不合格とのこと(Wikipedia参照)。
はじめにワタシが意識したのは渡辺淳一。
小説「白い宴」で、札幌医大の心臓移植がテーマですが、
医学部受験を目指して浪人していた時にはじめて医療ものを
読んで、医者になることの重圧を感じたことを覚えています。
最近は、海堂尊がベストセラーを飛ばしてますが、久坂部羊
も面白かったです。
ただ、なんといっても岡井崇「ノーフォールト」。
産婦人科医ということもありますが、現役バリバリの医師
なので医療場面の描写に迫力があります。
病院勤務時代に研修医に配り歩いていました。
そんななか、奥田英朗の精神科医・伊良部シリーズも
けっこうリアルで、この人医者かな~?って思ってたら
全然違いました。。。
こういうのもセンスですね。