今日はウチのシェフの話です。
先日、ほぼ初めてといっていいくらい、そのシェフ、「ナユキ」さん
と話しこみました。
クリニックに食事を提供する会社に所属していて、そこからの
出向でウチのクリニックに来てくれているので、厳密には
ウチの職員ではないんですが、ほぼ毎日いるので職員みたいな
ものです。
待合室の職員紹介にも出ていますし。
吉野家=マック>>ジョエルロブションだと固く信じているワタシが
言うのもなんですが、ナユキさんの料理は本当においしいんです。
それに見た目がいい。
退院する時のアンケートでも食事に関するものがほとんどだったり
することもしばしば。
そんで常々、ナユキさんはこんなにできるのに、クリニックのシェフで
いいのかな、なんて思っていました。
その話になると、ナユキさんは
「高いお金を払えばおいしい料理を食べられるのは当たり前。
お産という大きな仕事を成し遂げたお母さんたちに、本当に
おいしい料理を食べてもらっていい思いをしてほしい、そんな
社会貢献の意味もあって満足してるんです」
とのこと。
じーんとしました。
例えて言えばミシュランに載るのは医者でいえば大学病院の
教授先生だったりがんセンターの先生、というところでしょうか。
そういう意味ではそういう肩書抜きで実力で勝負したい、という
ワタシの信念と相通ずるものがあって感動しました。
「どこのレストランで食べるより、産後に食べた料理がいちばん
おいしかった」
とお母さんたちに思ってもらいたい、という気持ちでがんばって
くれています。
ワタシもそれに負けず、どんな大病院で産むよりここで産んで
幸せだったと思ってもらえるよう、決意を新たにした次第です。