カテゴリー別アーカイブ: 日常

医者の作家

 

自分が医者だからでしょうけど、医者が書いている読み物って

かなり気になります。

 

医者をちゃんとやっている人が書いたもの、もうほとんど作家で

医者としてはほとんど何もやっていない人などなどですが、

やっぱり現役でちゃんとやっている人、やっていた人が書いた

物のほうが断然面白いのです。

 

現役でやっている人はそうそう書けないですけどね。。

 

古くは森鴎外。

そして安部公房って思ったら彼は医者じゃないんですね。

わが大学の同窓ではありますが、卒業したものの国家試験は

不合格とのこと(Wikipedia参照)。

 

はじめにワタシが意識したのは渡辺淳一。

小説「白い宴」で、札幌医大の心臓移植がテーマですが、

医学部受験を目指して浪人していた時にはじめて医療ものを

読んで、医者になることの重圧を感じたことを覚えています。

 

最近は、海堂尊がベストセラーを飛ばしてますが、久坂部羊

も面白かったです。

ただ、なんといっても岡井崇「ノーフォールト」。

産婦人科医ということもありますが、現役バリバリの医師

なので医療場面の描写に迫力があります。

病院勤務時代に研修医に配り歩いていました。

 

そんななか、奥田英朗の精神科医・伊良部シリーズも

けっこうリアルで、この人医者かな~?って思ってたら

全然違いました。。。

こういうのもセンスですね。

 

インフルエンザ狂想曲

 

とうとう、新型インフルエンザが日本で発生したようです。

医師会でも対応のガイドラインが配られ、混乱のないよう

努めています。

 

ですが、、、

もちろんインフルエンザに罹られた方、それによって亡く

なられた方はお気の毒ですし、手当てが遅れたことは

とても残念です。

 

でもそれは毎年起こっていることで、今回の新型インフル

エンザに限ったことではありません。

 

今回のインフルエンザの症状は比較的弱いものであると

アメリカで発表もありましたし、全世界で大流行(パンデミック)

というほどの被害が出ているわけでもありません。

 

もっともっと多くの方が被害を受けている感染症もありますし、

感染症でなくても深刻な病気はたくさんあるのです。

 

初めてのことで「知らないことが起こっている」ということが

この大騒ぎにつながっているのでしょうけど、テレビが

一斉に番組を中断して、舛添さんの記者会見を放映する

のはちょっと違和感を覚えました。。

 

感染すればどんな症状が出るかもわかっているし、

感染しても対処法も分かっているのです。

 

起こっていることを正確に伝える、という本来の目的から

どんどん離れているようで残念です。

 

5月病?

 

だんだん暑くなって、嫌いな季節になってきました。

ジョギングを再開しましたが、雨が降ってくると予定が

狂うので、ランニングマシーン購入を企んでいます。

 

あまりチャチなのを買うと、すぐに壊れたりキイキイ

音が出たりするので、業務用が欲しいのですが

なかなか売ってくれそうにないのと、ものすごい高い

ので悩み中です。

 

ちなみに50万から高いのは250万くらいします。

事故なく1年が過ぎたらご褒美に買ってもいいかな

などと言い訳を考え中。。。

 

ところで最近人恋しくなってしまって、これも5月病

でしょうか。

もちろんスタッフとは毎日顔を合わせるので、さみしい

っていう感じではないのですが、医者と会わないので

それらしい話ができず、やたらメールの返信スピードが

早くなっています。

 

気の合う副院長でも雇えるようになれたら、、、

夢のまた夢かも、です。

 

幸か不幸か

 

もうそろそろ休み飽きました。というのも、

どこかに出かけられるわけでもなく、

周辺をウロウロするだけでは限界。

 

5月から夜勤に入ってもらっていることもあり、

比較的自由なので念願の森のギャラリーカフェ

に行ってきました。

http://www.mori-g.co.jp/cafe/index.html

 

といっても、このカフェは前に行ったので、隣の

焼肉屋です。焼肉屋にも森のギャラリーと書いて

あったのですが、なぜかHPからは見つかりません。

 

それはともかく、

予想通りおいしかったです。カウンターしかないので

快適具合が気になっていましたが、食事が始まって

しまえばそんなことは忘れるほどおいしく堪能しました。

 

ところが、いざ支払いで。。。

財布の現金がさみしくなっていたのでカードで払おう

と思いながらカードケースを探ると、、、ない。。。

 

あまり最近は外出しないから、家に忘れてきたかな、

あるいは車でポケットから出てしまって下に落ちたかな、

などと考えつつ、お支払い。

 

ぎりぎり現金が間に合ったものの残りは小銭だけ。

車に戻ってもカードケースはなし。もしや焼肉屋の前に

行ったホームセンターで落としたとか、、、

いやいや、ホームセンターではカードケースに触って

ないし。

 

家に忘れたことを期待しつつ家に戻ると、、

なんと家にもありません。

 

カードケースにはクレジットカードのほか銀行の

キャッシュカードも数枚、免許証も入っているのに。。

 

わずかな期待をかけてホームセンターに電話

しましたが、もう閉店後でつながらず。

さらにわずかな期待をかけて焼肉屋さんに向かう

ことに。

 

ここはなくしたと諦めて、悪い運をここで使ってしまおう、

そうすれば診療ではラッキーが続く、と気持ちを切り替え

ました。

 

そうして気がすっかり楽になって焼肉屋さんにつくと、

なんと、いすの下に落ちているではありませんか。。

なんで落ちたんでしょう。。。

 

見つかったのは良かったのですが、さて悪い運はどこで

使いましょうか。。

 

病棟稼働

 

新型インフルエンザはまだ日本には上陸して

いませんが、なにかと騒がしくなってきました。

うちでもその対応策をまとめました。詳しくは

newsBlog参照です。

 

ところで、病棟も稼働しました。

病棟が動くと、クリニックが動いた感じがして

嬉しいものです。患者さんは治療を受けられたので

嬉しいというと、不謹慎ではありますが、悪いところを

とれたのでよかったかなと思います。

 

宣伝になりますが、私はお産も好きですが、

骨盤臓器脱の治療も好きで、というのは、

子宮が下がったりして尿がしづらい場合、

手術で快適に治ることが多いからです。

 

この手術もうちのクリニックで受け付けていますので

気になる方、あるいはお近くに気になっている方が

いる場合はぜひご相談ください。

 

もちろん手術だけでなく薬物療法もありますので

無理やり切ったりすることはないのでご安心ください。

 

こんな治療をしながら、お産もしつつ、でいけると

幸せだなぁと思っています。

 

1か月

 

開院して1か月がたとうとしています。

 

爆発的な感じではなかったですが、着実に毎日の

外来患者さんが増えてきているのでうれしいことです。

安心できる体制を作るにはこれくらいのスピードが

ちょうどよさそうです。

 

体制作りといえば、最近ワタシの知らないところで

ルール作りがされていて、それをわからず破ってしまい

怒られるようなこともありました。。

 

スタッフが自発的に動いてくれるようになって嬉しい反面、

少しさびしいような気もします。。

こうやって組織が成長していくんだろうなぁと思っています。

 

来月からはお産もはじまり、いよいよ本格始動です。

準備も怠りなくお待ちしていますので、どうぞ気軽にたち

よっていただければと思います。

 

海堂尊

 

海堂尊といえば、「チームバチスタの栄光」の作者ですが、

最近の著書はどんどん傾向が変わってきているようです。

本当に言いたいことを言い始めたということだと思っています。

 

初めのほうはエンターテインメント色が強くて、結構笑えたり

していたのに、最近のは本当にシリアスな感じです。

 

近著「極北クレイマー」は初版4月30日になっていますが、

その前に本屋さんにあったので買ってきました。

 

わが産婦人科の「大野病院事件」がモチーフになっています。

医療費削減と司法の権力拡大がテーマで、これは事件

直後から産婦人科医の中でもちょくちょく話題になっている

ものです。

 

医療には限界があって、できることできないことがある。できない

ものができなかったからといって、逮捕されてしまえばもう

やめるしかない。

 

というのが、海堂さんと多くの医者の意見です。

海堂さんも医者だそうですから、その立場を代弁しているものと

考えていいんだろうと思います。

 

これは医者にとっての正論なんですが、医者が言うとなんか

自己弁護しているみたいで説得力があるかなぁ、というのが

心配です。といって誰かが言ってくれるわけではないので

しょうがないんですけどね。

 

さて、翻ってワタシはというと、当然ですが産婦人科医をやめる気は

さらさらありません。

自分のベストを尽くしてそれが理解されないならそういう運命だと

割り切るしかないと思っています。

 

それは危機意識が足りない、という人もいますが、日々勉強を

して、一生懸命仕事をする以外に何をするというのか。

 

仕事をする場がある幸せを感謝しながら、さて自分の仕事は

これでいいのだろうかと毎日自問自答して、患者さんと正面から

向き合っていく、これしかありません。

 

変わらなきゃ

 

ちょっと前になりますが、産婦人科学会で産婦人科を

盛り上げる会、っていうか盛り上げようとする会をやりました。

 

いま、産婦人科医になろうとする人が減っていて、その原因は

何か、自分たちで何が変えられるか、というようなことを

話し合いました。

 

その内容はちょっと専門的なことも多かったので割愛しますが

そこに新聞記者が取材に来てました。

その人の感想の一部。

 

「自分たちが変わっていこうとする姿勢には好感を覚えたが、

お互いを先生と呼び合うのにはひいた」

 

とのことでした。

うーーーん、反省。

前にも少し書きましたが、医者はお互いを先生と呼びます。

それが研修医であろうと、教授であろうと同じです。

たまに○○くん、などということもありますが、公の場では

先生をつけるのが基本です。

 

これは学校の先生も同じでしょう。

だから、医者も学校の先生も常識がない、なんて言われる

んです。実際あたっている部分も思い当たりますが。。

 

変わろう、と言っても、根本的なところは気付かないのかも

しれません。学会に外部役員を入れようという意見もあった

のですが、今回の提案では時間の関係で省いてしまいました。

 

やっぱりそういうことが必要でしょうね。

 

やっぱり朝田

 

ちょっと堅い話ばかり続いていましたので、テレビのお話。

 

ゴッドハンド輝の2回目が終わりました。

産婦人科も系統でいえば外科系なので、どうしても手術

シーンには目を奪われます。

 

あまり偉そうに語ると外科の人に怒られそうですが、

あの輝が、急に父親が乗り移ってゴッドハンドになる様は

やはり変すぎますし、引きます。

 

同じく漫画が原作の医龍では、朝田はちゃんと手術経験を

踏んだおかげでゴッドハンドになっているのに、輝は勝手に

ゴッドハンドになってしまうのだからずるい。。

 

本当の手術好きは50歳を超えても暇さえあれば糸結びの

練習をしているのです。

 

一応ワタシも暇さえあれば、骨盤位を下から出すイメージ

トレばかりしています。

 

ちゃんとやってますよ、ユキオせんせ。

 

スタッフブログ

 

ようやく雨が少しずつ降ってきて、朝の水撒きの仕事が

なくなって嬉しい限りです。

スタッフが植樹したハナミズキもきれいに咲き始めて

います。

 

ところで、スタッフブログをリンクしました。

当院のスタッフが院内の出来事などを書いてくれています。

 

文章には人柄が出ていますので、みなさんにうちの

雰囲気が伝わってくれるといいな、と思っています。

みんなおすすめの人ばかりですのでね。

 

ただ、キーボード苦手の人もいるので、早く全員が書ける

ようになってくれるといいなと期待しつつ。。

 

その前に私がちゃんと更新せねば。