開業への道のり 2

 

さて、続きです。

 

2年目から4年目にかけての約1年半、はじめて田舎町に

住むとともに、本格的な研修開始でした。

医局の大学病院にいる間はほとんど医療をしませんので

ようやく医者になった気分です。

 

実力はまったく伴っていなくても、人手不足ですから容赦なく

当直など仕事は回ってきます。うまくいくこと、いかないこと

たくさんありますが、どうあってもゼンコー先生の罵声が

飛んできました。

 

「研修医の分際で!」

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って言うのが口癖で、まあ怖い、怖い。

考え方まで聞いてくるものだから、

とにかく勉強しておかないといけない

わけです。医者としての基礎を作って

くれましたが、おかげでゼンコー先生に

出会うとその後必ず下痢するように

なりました。。。

 

医療だけならいいんですが、指導は生活にも及びました。

同じ宿舎に住んでいるものだから、

「最近、布団ほしてないな」

とか

「燃えるごみの日に燃えないごみが入っていた」

とか

怖すぎます。。。

 

それはともかく、医者としてゼンコー先生に文句を言われない

ようになろう、と思いました。

 

「それには医局内でちまちま研修しててもだめだ」

「よし、アメリカに行こう!」

とあまり根拠のない思い込みでしたが、留学への道を

模索し始めることになります。