浮世に戻って

 

今日も雨模様。これでぐっと涼しくなりそうです(だいぶ期待も込めて)。

 

クリニックの事務所探しに行ってきました。

オープンするまでは打ち合わせする場所もないので、業者さんには

病院に来てもらって、スタッフとか業者さんでもさすがに病院に呼ぶ

のがためらわれる場合は近所の喫茶店などを使っています。

 

仕事の話をするのに、喫茶店はどうか、とは思っていますが、

ほかに場所がないのだからしょうがない、と言ってもいられない

ので調布の駅近で事務所を構えるべく探しています。

 

医者とか学校の先生とか、「先生」と呼ばれる人は世間知らず、

とはよく言われます。

確かに、大学に入ってしまえばあとは試練と呼ぶものはなし。

国家試験は合格率90%。就職活動もなし。卒業すればすぐに

先生と呼ばれ、下手すると学生の間から先生と呼ばれ、

はじめは違和感を感じつつも、そのうち慣れてしまいます。

 

学生の時、指導教官が

「○○先生、ではなく○○さん、って呼ばれると自分って気づかなく

なってしまう、気をつけなさい」

と言っていて

(そんなばかな、だめ医者だなぁ)

なんて思っていましたが、今や私もさんづけで呼ばれると

かすかに違和感を感じてしまっています。

慣れはこわい。。。

 

就職してからスーツも新調していないし、ファミレスで

打ち合わせではいけませんね、ということで事務所開設

です。

“白い巨塔”から抜け出して、謙虚さと感謝の気持ちを

忘れずに頑張りたい、です。

といってアカデミズムも忘れずに。

 

帰化させないと?

 

急に涼しくなったと思っていたら、オリンピックもあと少し。

私の好きな陸上競技も野球、シンクロに隠れつつも、

クライマックスを迎えつつあります。

 

去年の世界陸上に続きまたしても日本勢の不振。不振、

っていうか実力なんでしょうね、きっと。

始まる前はマスコミがいいことばかり報道して盛り上げる

のでついつい期待しちゃって、落胆を繰り返しています。

 

ヨーロッパの国はほとんど黒人が代表です。日本も

黒人を帰化させないと無理かも、ですね。

 

むりくり医療と絡めると、看護師、介護士がフィリピンから

やってきました。看護師・介護士不足の解消のためですが

ずっと続くのが疑問です。というのは、2年くらいで帰らない

といけないからです。

 

この人たちは別に帰化しなくてもいいわけで、きっと

優秀な人たちでしょうからどんどん来てもらったほうが

いいのに、と思っています。

まあ、生きるか死ぬかのときに言葉があまり通じなかったり

するとちょっと不安かもしれませんけど。

 

 

あーー、リレーで日本が画面から消えていく。。。

 

このブログは、、、

 

すごい雨と雷でした。このまま暑さが飛んでしまえばいい

のにと思いますが、どうでしょう。。。

 

5月にホームページとブログをオープンして以来3か月、

ヒット数も徐々に増加中です。

もともと誰に向けて書いているかといえば、クリニックに

通う可能性のある方、勤務する可能性のある方を読者に

想定しています(一応。。。)。

 

本業のオープンにはまだ7カ月以上ありますので、一般の

人にはなかなか目にする機会がないのは承知なんですけど、

もしかしてほとんど業者さんなんじゃないかと思うこのごろ

です。

 

ほぼ毎日(はちょっと大げさですけども)、新しい業者さんが

職場に訪ねてきます。こちらの知らない情報を教えてくれたり

もするので、いいこともあるんですが、みなさま

「ホームページ見ました」

って言って来てくれます。嬉しいような寂しいようなちょっと

複雑な気分です。

 

もちろん励ましのメールもいただいて、パワーをたくさん

もらえるのでブログも継続、いろんな人に読んでもらえるよう

がんばります。

いつもありがとうございます!(業者さんも含め、です)

 

私も一言

 

福島県の病院で産婦人科医が逮捕された事件の判決が

出ました。

きっと、医療に携わる人のブログの大半はこの話題かとも

思われます。変わり映えしない内容ですみませんが、一応

ひとこと。

 

この事件も含めて医療裁判の多くは、患者さんの立場と

医療側の立場が違う、という前提が理解されていないこと

だと感じています。裁判だけでなく、日常のトラブルや

それに起因する医療不信なんかもほとんどそうでしょう。

 

とくに今回の事件は、もちろん結果を見ればとても残念ですし、

遺族にとってみればやりきれないものです。しかし、その

やりきれなさ、怒りが医療側に向かっては医療をやるものに

とっては辛いことです。

 

あまり詳しくは書けませんが、医療は100%ではないのです。

100%でなければ困るのですが、それを要求したらみな医師を

やめるしかありません。

 

今回の件で第三者機関を作って真相究明を図る、という動きが

加速されるようです。それはとてもいいことですし期待しています。

 

それと同時に私を含め、第一線で患者さんと向き合うものには

もっともっとコミュニケーションの能力を磨く必要があると感じて

います。

 

準備モード

 

夏休みのピークも終わりました。

医師の夏休みは交互に取るためその時々によって

ばらばらです。

 

やっぱりお盆のあたりに取るのがいいのですが、

今年はなんとなくなし崩しでメリハリ付かない感じ

です。一応9月末に3連休位取ろうかなと思って

いますが、3連休なら普通に何度もありますよね。

 

ありとあらゆる人に

「来年からは休みが取れないから海外でも行って

きたらどうか」

と言われますが、まったく気分が乗りません。そんな

状態で無理やり行っても楽しくないんじゃないかと

思っているので、行く予定はありません。

 

天の邪鬼な感じもしますけど、実際そうだからしよう

がないのです。準備に忙殺されているわけでは

ありませんけど、気分的にいろんな準備しなきゃ、

ってなっているせいでしょうか。

 

出かけたくて出かけたくてしょうがない!っていう

ふうになりたいものです。いつの日になるのやら、、、

 

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妊娠中の運動

 

毎日オリンピック一色のスポーツニュースですが、甲子園では

今日決勝戦でした。決勝のスコアは17-0。本来の力の差以上の

ものが出てしまったんでしょうね。そういうところが甲子園の魅力

でもあります。

今年はオーナーさんのご子息が出場していたので、普段以上に

注目して、その上オリンピックが重なって忙しかったです。

 

ところで、オリンピックの陸上・女子10000メートルに出場した

赤羽選手はママさん選手です。妊娠中もランニングを続け、産後も

すぐに競技をはじめて出産前より強い選手となって、初めての

オリンピック出場を果たしました。

 

こういう選手レベルではなくても、最近は妊娠中もどんどん運動

することが薦められていて、マタニティビクス、マタニティヨガなど

とくにクリニックでは盛んに行われています。

 

当クリニックでもマタニティヨガを開催する予定です。妊娠中の

適度な運動は分娩時の体力維持、産後の回復にも重要です。

素敵なインストラクターがスタッフに加わり、院長ともどもお待ち

しています。

 

どうしても妊娠中は体も重くなったり大事にしすぎたりして、

妊娠前より体力が落ちることが多いのですが、分娩はきっと

それまでの人生の中でもベストファイブに入るくらいに体力を

使います。

 

ですから、ヨガなど妊娠中の体に過度の負担にならないような

運動がベストだろうと考えています。もちろん、クリニックですから

安全面は大丈夫。

というわけで、マタニティビクス協会登録施設としてがんばって

いきます。

 

立て看板

 

20080817 003.JPG 

現場を見に行ってきました。

お盆で現場もお休みでしたが、2週間ぶ

りだったのでかなり変わっていました。

背の高い塀で覆われていてその隙間から見える範囲では、

地面を掘って金属がたくさん埋め込まれていました。

 

壁には看板がかかっていて、完成図が描かれ大きく職員

募集と書いてあります。三鷹通りを使う人にはよく目立つと

思いました。

 

塀の隙間からじーっと覗いていると、通りがかる人が何事かと

立ち止まっていきます。中には行ったり来たりして突然携帯で

電話をかける人までいます。全く関係なかったりして、、、

 

でも誰かが注目していると自然と興味がわくのが人間というもの。

バイトでサクラを雇おうか、なんて。

 

それから、きっと、いや絶対お世話になる杏林大学までの道を

確かめたり、近くの駐車場や薬局などを確かめたり。

現場を見ると、街にますます親近感がわいて来ますし、いよいよ

だな、ここでやるぞ、という気持ちが高ぶってきます。

 

暑くて汗だらだらでしたが、心にも熱いものがこみあげてきました。

 

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助産師、看護師、臨床検査技師、医療事務、看護助手

 

婦人科ならでは

 

暑さにやられ気味、息も絶え絶えです。

そんな中久しぶりに長時間の手術があってさらにぐったり。

 

手術はとても好きなので、手術室に入ると自然とテンションが

あがります。麻酔をかけてメスを切り込む、というあまりの非日常

が違う世界を見せてくれる、という感じです。

 

とはいっても外科医に比べれば婦人科医はぜんぜんです。

外科医は12時間とか24時間とか平気で手術しますが(平気

ではないかも)、婦人科医は5~6時間がせいぜい。1時間程度

の手術が多いので、1時間予定で始めて、2時間以上かかると

ぐったりします。

 

昨日は膣式の手術。お腹をばっさり切れば簡単な手術ですが、

それでは患者さんがかわいそう。そこで膣から切って取り出す

術式が婦人科では確立されています。

 

問題は膣が狭いこと。視野も手を動かす場所も制限された中で

いかに手探りで状態を把握するかがとても大事。また狭い場所

でも正確に手を動かす技術も必要です。

 

膣は赤ちゃんが生まれるだけあって、麻酔がかかるとけっこう

広がるんですが、昨日はほとんど広がらずさらに子宮がお腹の

中で腸と癒着していたりしてもう大変。。。

 

なんだかんだで2時間半ほどかかって終了。無理なときはお腹

を切って終わらせるのですが、よくぞお腹を切らずに済んだ、

婦人科冥利に尽きるというものです。心地よい達成感に浸りつつ

爆睡してしまいました。

 

ちなみに手術が好きといっても帝王切開はあまり好きでは

ありません。どうしても必要なときはありますが、最近はちょっと

でもトラブルがあればすぐに帝王切開、という風潮があって、

帝王切開さえしておけば結果がどうあれ訴えられない、訴え

られても負けない、という雰囲気です。

 

分娩はどういう経過であったか、きちんと評価するシステムが

必要です、、、これはまた長くなりそうなので別の日に。

 

期待と不安

 

ますます準備に追われる毎日です。

雇われの身からすべて自分で背負う立場になるのはやりがいが

あると同時に、すべてを自分で決めなければならないので時間が

いくらあっても足りないくらいです。

 

もちろん開業するに当たっては楽しみの部分がほとんどなんですが、

ときおり不安がよぎることもあります。自分ひとりで背負いきれるか、

医療事故が起きたらどうするか、、、などなど。

 

そんな中支えになっているのが家族です。きっとうまくいくと信じて

くれている、たとえ何があっても一緒にがんばると言ってくれる、

そういう家族に恵まれたことに感謝です。

 

いっしょに立ち上げに関わってくれる、というスタッフにも感謝です。

多くの判断を自分でしていると孤独を感じることも多いのですが、

一緒に協力してくれる、ということが大きな支えになっています。

 

そんな家族、スタッフならきっといいクリニックになると信じられます。

患者さんとともにみんなで幸せになるようなクリニックにしていきたい

と思っています。

 

 

こどもの成長

 

お盆ということで、甥っ子が遊びに来ました。お正月以来

8ヶ月ぶりでしたが、ずいぶん大きくなってよくしゃべるし、

びっくりしました。

いま、2歳半ですので、この時期の8ヶ月はぜんぜん違う

んですね。

 

以前はあまり子供を好きではありませんでしたが、じっくり

つきあうとなかなかおもしろい、ということに最近気づき

ました。子供なりの論理があって、それに基づいた言い分が

あって、、、

本当の子供好きは無条件に好きなんでしょうけど。

 

それでも自分としてはずいぶん成長した(?)なんて思って

います。以前と違った自分になるのは心地よいものです。

 

さて、夜たまたまジリさんと立ち話をして、久しぶりにテンション

上がりました。その理由は、まだ内緒です、怒られますから。

って言いながら書いてますけどね。

 

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