百日咳

 

今朝の雨はすごかったですね。この時期に台風とはびっくりです。

タクシーを使ったのに待っている間だけで、ビニール傘は破壊され

足元はぐっしょり。。。

 

ところで、最近、大人の百日咳が増えているようです。

知人の同僚が百日咳になったと聞いて、そんなの大人がかかるんだ

と驚きましたが、今日、妊婦さんの百日咳疑いの患者さんがいました。

 

ふつうは大人は抵抗力が強いので重症になることはないのですが、

最近の菌は強いんでしょうか。ちなみに予防接種は10年もすると

効果はなくなるんだそうです。

 

妊娠中にかかってもどうということはありませんが、咳が続いて

低酸素の状態が長く続くと問題でしょうから、早めに治療するのが

いいです。

 

去年ははしかでしたし、なんだかおかしいですね。

 

今日の走行距離 0km  5月 計27km

いい感じ

 

080518_0833~01.JPG今日は月曜ということもあって、

外来が盛況でした。

少しずつ地域に浸透してきた

感触があります。

 

通院していただいて、少しでも患者さんの不都合が

解決するといいのですが、混んでくると待ち時間が

長くなってしまうのがジレンマですね。

 

今日の走行距離 6km  5月 計27km
 

結審

 

福島県大野病院の裁判が結審しました。

亡くなられた患者さんのご冥福をお祈りいたします。

 

事件については、詳細はいろんなところに書いてあり

かつ私も特別な情報は知らないので、ちょっと省略。

 

簡単には、癒着胎盤 → 帝王切開 → 胎盤剥離

→ 出血多量 → 母体死亡

ということだと理解しています。

検察の求刑は、禁固1年!

やはり厳しい…

逮捕したからにはこれくらいしないと検察のメンツも

たたないのでしょうか。

 

医療側は学会をあげて猛反発しています。こういう

医療事故、事件が起きた時、

「この医療・医者はひどい」、と思うときと

「これ、自分でも危ないな」、と思うときがあります。

この事件は完全に後者で、だからこそ学会も猛反発

しています。

 

同じ経験はもちろんありませんが、似たようなことは

あって、間一髪、ラッキーだった、ということで切り抜けて

きています。これは産科医療に携わる人ならみんな

そうで、「一歩間違えば…」、というのが今回の事件

だったように思います。

 

一歩も間違えてはいけないんですが、それが人為的な

ものとどうにも防げないものがあります。

妊娠子宮からの出血は、恐ろしいくらいに出ますし、

止まりません。だから出る前に何とかしないと、という

論理なんですが、それができれば苦労しませんし…

 

亡くなられた方、ご家族の悲しみはどうにも癒されません。

ただ、真相を知るには裁判に出るしかなかった、ということが

悲しいですし、もっと話し合う余地はなかったんでしょうか。

もっとも、これは刑事裁判なので、検察には医療の専門家

はいないのか、あるいは、外に出ていない重要な情報が

あるのか、よくわかりません。

 

なんかだらだらとキリがなくなってきました…

 

判決は8月20日。今後の産科医療のあり方にも影響する

判決になります。

気分転換

 

最近、ジョギングを開始しました。

正確には”再開”しました。

 

学生時代にはフルマラソンも走ったことがあるくらいで

ちょっと前までは、趣味の欄にジョギング、なんて

書いたものですが、あまり走らないので恥ずかしく

なってしまいました。

 

ただ、走った後の爽快感は格別です。

iPod+Nikeというのを妻に買ってもらって使い始めました。

これがすぐれもので、iPodをつけて専用シューズで走る

だけで、距離とペースがわかるんです。距離の書いてある

ランニングコースで走りましたが、ずれは1%もないくらい。

気持ちよく走れます。

 

080512_2054~01.JPG問題は、走ると反動で食べてすぐに太ることですが…

 

今日の走行距離 5km   うーん

ある当直にて 2


心配とは裏腹に、つるっと出産、まだ到着から

20分程度でした。お母さんは無事、赤ちゃんも

小児科医の適切な蘇生処置で元気ぴんぴんでした。

 

ちなみにこの小児科の先生が、わがクリニックの

となりでオープンする予定です。

 

優秀で献身的な看護スタッフに恵まれ、力をあわせて

危機的状況を乗り切って無事に出産を終える、

産科医冥利に尽きるというものです。

 

私が断っていたら、救急車の中で出産、お母さんは無事

としても赤ちゃんは蘇生しないと大変なことになっていた

でしょう。ぞっとします…

 

実は救急車は受け入れ先を探すため、自宅前で1時間も

立ち往生していたそうです。最近は産婦人科医のなり手が

本当に少ないのです。こんなにやりがいのある診療科なのに

なぜ医学生は産婦人科を選ばないんでしょう?

激務?

訴訟?

そんなものを超えたやりがいが産婦人科医療にはあるんです!

 

そのやりがい、楽しさを伝えられていないわれわれ現役にも

大きな責任があるのでしょうね。

 

ある当直にて

 

以前の勤務先、小平市の病院で当直です。

分娩から遠ざからないように、当直勤務で補っています。

 

救急隊から連絡が入りました。妊娠8ヶ月、おなかが痛い

とのことです。かかりつけがあったにもかかわらず、満床

である(?)と断られ、どこも引き受けてがなく、立川から

やってきました。妊娠8ヶ月、腹痛という情報しかなく、

しかも当病院も満杯でしたが、最後の砦ということもあり、

無理やり引き受けました。

 

到着してみると妊娠32週、陣痛開始、骨盤位、前回帝王切開

という超ハイリスク!

なんとなくヤバい感じはあったんですが…

 

本来なら帝王切開をすべきところ。けれども子宮口は全開大、

赤ちゃんのお尻はすぐそこに。迷わず自然分娩でいくことに

しました。アドレナリン全開!、でも冷静に、冷静に…

 

全開帝王切開の自然分娩、骨盤位の自然分娩を教えてくれた

私の師匠の教えを頭の中で何度も繰り返していました。

 

緊急手術の段取りも頭に入れつつ、骨盤位牽出術を頭の中で

繰り返しシュミレーション。看護スタッフは突然の展開にとまどう

産婦さんをケアしつつ、必要物品を次々と揃えてくれる、本当に

優秀です。

 

小児科の先生もスタンバイ、幸い赤ちゃんの心音も良好、

いよいよ分娩です。

クリニックは…

さっそく、質問をいただきました。

 

スタッフについてですが、まだまだ先のことでもあり

本格的な説明、研修などは秋ごろからになります。

 

産婦人科に勤めたことがあれば、業務内容は問題

ないはずです。また経験がなくてもまったくかまいま

せん。重要なのはキモチです。

 

患者さんに対する気持ち、医療に対する気持ち、

仕事に対する気持ち、これを共有できれば今までの

経験などほとんど関係ありません。

 

そういう気持ちでオープンしますので、クリニックに

通おうかな、と思っている方々には安心して快適な

医療を提供できると思います。

 

いま、設計の建築確認の最中です。許可が下りれば

早速着工、ということになります。

これが、いつ許可になるのかよくわからないんです。

anehaさんがテキトーなことするから…。

5ヶ月も開業が遅れた先生もいるくらいです。

今のままなら来年の4月には間に合いますので、

順調に行ってくれることを願うばかりです。

 

カンブリア宮殿

今日、カンブリア宮殿で、聖隷浜松病院の院長先生が

出演していました。

 

名前だけしか知りませんでしたが、とても評判のいい病院だそうです。

テレビなので、本当のところはよくわかりませんが、忙しくてもみな

喜んで働いている、ということなので、いい病院なんでしょう。

 

どういう病院がいい病院なのか、患者さんから見る場合と医療者側から

見る場合と違っていることも多いと思います。でも、気分よく働いている

人が多ければ、患者さんにも優しくなるし結果的には患者さんにも

いい病院になると思っています。

 

医者にとっていい病院とは、給料とか勤務時間ではないんです。

ちょっと青臭いですが、医者にとって医療は自己実現ですから、

やりたい医療ができる、ということが重要です。

 

これは自分のやりたいことを患者さんに押し付けることでは

ありません。患者さんが中心です。その患者さんに必要と思われ、

かつ自分にできる技術はあるのに、病院の規模や設備の

問題でできないこと、これが辛いんです。

だから、それができないとなると、働いていてもむなしい、とか

せめて給料だけでも高く、なんて思ってしまうんではないでしょうか。

 

わがクリニックでも、当然病院でできたことができなくなります。

が、病院でできなかったことができるようになるメリットもたくさん

あります。

 

また、一緒に働いてくれるスタッフの方たちにはできるだけ制限を

しないで、 やりたいことが自由にできるような雰囲気を作っていきたいと

思っています。

宮崎

080510_1334~01.JPGこの週末は兄の結婚式で宮崎へ行ってきました。

 

プロゴルファーのマネージャーをしているので、

ゴルフ関係のイベント屋さんとか、衣料メーカーさん

とかが来ていて普段見慣れない人種が多くて、楽しかったです。

 

みなさん顔が生き生きしている、というかギラついていて

柄モノのタキシード(演歌歌手みたい)を着た人とかもいて、

勢いありました。

 

産婦人科医なんて地味なもんで、学会でもみんなよれたスーツ

だし…、疲れてる感じだし…、

なんとなく業界の勢いの差を感じてしまいました。

 

どげんかせんといかん、ですね。

 

 

結婚式は何度出てもいいものです、みんな幸せそうでした。 

近況です


 

inchou_3.jpgいま、世田谷区上用賀の某中央病院に勤務しています。今年の3月で閉鎖する予定でしたが、急遽4月から私ともう一人の医師が常勤で働くことになり、ほぼゼロからのスタートではじめました(イメージ的にはマイナスから…)。
徐々にではありますが、患者さんも増えつつあり活気も出てきました。現在は婦人科診療と妊婦さんの検診のみですので、早く分娩を開始したいと思っています。地域の皆様の要望もありますので、ぜひとも応えたいんですが…。
外来看護師さんのMさん、Tさん、Sさん、みんな頑張ってくれています。すごくいい人たちで気持ちよく仕事をさせてくれています。患者さんたちにも優しいし、誇りを持って働いています。寄ってくださいね、皆さんの声で病院が動きます。
関中を盛り上げよう!
私も、開業まで1年の期限付きですが…がんばります!!!