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迷走中

 

建物の外側はだいたい出来上がってきていて、来月には

覆いがとれるようです。まだまだ中身はからっぽですので、

内装をつめていくところです。

 

やっぱり、というか間際になってくるとこっちのほうがよかった

のでは、とか出てきてしまいます。

「絶対に建築中に追加工事が必要になりますよ」

なんて言われて、そうかな、などと思っていましたが、必要に

なってしまいました。

 

住めば都とはよく言ったもので、ちょっといいマンションから

いまのぼろ宿舎に引っ越してきた時は、ここに住むのつらい

なー、なんて思っていましたが、もう半年も住んでいると

慣れちゃってなんとも思わなくなってしまっています。

 

どこで諦めをつけるかが問題なんだと頭ではわかっているの

ですけどね、、、

他人が作ったものなら、文句の一つも言って終わりにできますが

自分で決めるとなると迷いまくっています。

諸方面の方々すみません。

 

そうはいっても期限はあるし、きっとうまくいくんだろう、と思って

いますが、もうあと4か月。中での業務は3月スタートですので

3か月。早いものです。

 

婦人科ならでは

 

暑さにやられ気味、息も絶え絶えです。

そんな中久しぶりに長時間の手術があってさらにぐったり。

 

手術はとても好きなので、手術室に入ると自然とテンションが

あがります。麻酔をかけてメスを切り込む、というあまりの非日常

が違う世界を見せてくれる、という感じです。

 

とはいっても外科医に比べれば婦人科医はぜんぜんです。

外科医は12時間とか24時間とか平気で手術しますが(平気

ではないかも)、婦人科医は5~6時間がせいぜい。1時間程度

の手術が多いので、1時間予定で始めて、2時間以上かかると

ぐったりします。

 

昨日は膣式の手術。お腹をばっさり切れば簡単な手術ですが、

それでは患者さんがかわいそう。そこで膣から切って取り出す

術式が婦人科では確立されています。

 

問題は膣が狭いこと。視野も手を動かす場所も制限された中で

いかに手探りで状態を把握するかがとても大事。また狭い場所

でも正確に手を動かす技術も必要です。

 

膣は赤ちゃんが生まれるだけあって、麻酔がかかるとけっこう

広がるんですが、昨日はほとんど広がらずさらに子宮がお腹の

中で腸と癒着していたりしてもう大変。。。

 

なんだかんだで2時間半ほどかかって終了。無理なときはお腹

を切って終わらせるのですが、よくぞお腹を切らずに済んだ、

婦人科冥利に尽きるというものです。心地よい達成感に浸りつつ

爆睡してしまいました。

 

ちなみに手術が好きといっても帝王切開はあまり好きでは

ありません。どうしても必要なときはありますが、最近はちょっと

でもトラブルがあればすぐに帝王切開、という風潮があって、

帝王切開さえしておけば結果がどうあれ訴えられない、訴え

られても負けない、という雰囲気です。

 

分娩はどういう経過であったか、きちんと評価するシステムが

必要です、、、これはまた長くなりそうなので別の日に。

 

ジョガーも、、、

 

オリンピックはいろんな競技が始まって、選手の明暗が

分かれています。

もちろん金メダルはすばらしいし感動しますが、負けても、

力を出せなくても、それが見ているこちらには感動を与えて

くれます。

 

だから、負けたっていいじゃない、と思うのは凡人の発想

なんでしょうね。そんな人はオリンピックに出ていませんね、

きっと。

 

ところでわれわれジョガー(ジョギング愛好家)も、オリンピック

モードのようです。今日の夜は、いつものコースでいつもの

時間で、3倍くらいの人が走っていました。

暑いからみんな夜に走る、ということもあるのでしょうけど、

オリンピックとか世界陸上とか箱根駅伝とかある前後は

ジョギングする人が増えます。

 

もちろん私も普段とはノリが違って、快調でした。気持ちが

はいると違いますね。3人抜いて誰にも抜かれなかった。

小市民の喜びです。。。

 

 

===分娩予約受付中、スタッフ募集中です===

 

後遺症

 

昨日くらいからのどがはれ上がってしまいました。。。

でも声は出るし、外からは見えないので心配されません。

いいんですけど。

 

きっとネットカフェのせいでしょうね、慣れないことするから。

試験勉強のせいかな、医者になってから試験勉強は年に

1回程度しかありませんから。

 

学生なんか各学期ごとに試験があって大変ですよね、

試験ってなんかいやですよ。仕事してれば毎日が試験

みたいなもの、とはよく言いますし、よく感じますが、

やっぱり「テスト」、となるといやな緊張感があります。

 

ときどきそういう刺激は必要なんでしょうけど。

うーん、知恵熱の一種かも、だとすると情けないですね、、、

 

今日はこのへんで。

 

 

コンピュータ三昧

 

今日はずっとコンピュータ漬け。

病院からの保険請求がオンライン化されたせいで、病名や診療

内容の登録、再申請の症状詳記。全部コンピュータです。

月初めは前月の残りがたんとあって、ぜんぜん終わりません。。。

 

こういうオンライン化って本当は時間短縮、正確さの確保のため

だと思うんですが、医者が登録するせいで医者の仕事が増えて、

医療事務の仕事がなくなっちゃうんじゃないか、、、なんて不安に

なります。というグチはここまでで、

 

 

カルテも電子化されて、今の勤務先でも10月からすべて電子化、

紙が消えます。その研修で90分、またコンピュータとにらめっこ。

電子化は、診療のスピードアップ、診療情報の管理にとても便利

です。そのほかにも、ほかの病院で診療情報が見られるなど連携

にも役立つはず。

 

しかし、、、うちのクリニックはとりあえず紙カルテから入れる予定。

というのもいまの周産期の病院間連携は紙カルテが基本だから、

です。それにクリニックでは診療する内容がある程度決まっている

ため、電子化によるメリットはあまりありません。管理が楽になる、

というくらいでしょうか。

 

そのかわり、ってわけでもないですが、予約は携帯やwebからできる

システムを導入予定です。その説明も今日聞いてました。

自分がクリニックにかかることはほとんどないのでよく知りませんでした

が、この予約システムはほんと驚きです。

 

だいたい携帯のサイトから予約できるだけでもびっくりしましたが、

予約時間の30分前になるとお知らせメールが携帯に送られるんですって。

 

けっこう当たり前ですよ、みたいに言われましたがすごい便利ですよ。

わたしなんか、もし病院やクリニックに行くときはどんなにさびれてい

いようと、すいていることを条件にしてます。病院で待つことほどいやな

ことってないですよね。

 

このシステムだとクリニックに行く前に大体何時ころに診察になるか、

わかりますもんね。ほんと、進化してます。

親切な説明に敬意を表して、メーカーは「オフショア」

沖で?、海外で??

 

死と向き合うとき

 

今日は大切な人が亡くなりました、という話を聞きました。

先週のことだそうです。私が何らかの形でかかわった人で

大切でない人などいないのですが、こういうときはいつも

無力感に襲われます。

 

病院で亡くなる場合、ほとんどのケースでは現在の医療

レベルでは助けられないものです。それががんによるもので

あるにしろ、産科の救急によるものであるにしろ、です。

 

そのときわれわれ医者はどのように受けとめるのか。

少なくとも私はどのように受けとめるのか。

 

現在の医療レベルでは無理なんだからしょうがない、とは

なかなか思えないものです。もちろんやりようはないので

とてつもない無力感が襲います。

ただ、そのつど自分を責めたりするととても医療など続け

られるものではありません。

 

なので、最後は人として全力を尽くせたかどうか、が自分を

助ける(あくまで自己満足ですけれども)基準になります。

 

医療はできないけれど、きちんとそばにいられたか、話を

聞いてあげられたか、話しかけ続けることができたか、

そういうことが、自分への救いになります。

 

今回は、私が病院を移ったせいでそういうことができません

でした。なのでいっそう腹のそこに響くような無力感を感じます。

 

 

長い闘病生活、つらいことが多かったろうと思います。いまは

安らかに、と願うばかりです。

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

ある当直にて 2


心配とは裏腹に、つるっと出産、まだ到着から

20分程度でした。お母さんは無事、赤ちゃんも

小児科医の適切な蘇生処置で元気ぴんぴんでした。

 

ちなみにこの小児科の先生が、わがクリニックの

となりでオープンする予定です。

 

優秀で献身的な看護スタッフに恵まれ、力をあわせて

危機的状況を乗り切って無事に出産を終える、

産科医冥利に尽きるというものです。

 

私が断っていたら、救急車の中で出産、お母さんは無事

としても赤ちゃんは蘇生しないと大変なことになっていた

でしょう。ぞっとします…

 

実は救急車は受け入れ先を探すため、自宅前で1時間も

立ち往生していたそうです。最近は産婦人科医のなり手が

本当に少ないのです。こんなにやりがいのある診療科なのに

なぜ医学生は産婦人科を選ばないんでしょう?

激務?

訴訟?

そんなものを超えたやりがいが産婦人科医療にはあるんです!

 

そのやりがい、楽しさを伝えられていないわれわれ現役にも

大きな責任があるのでしょうね。