さて、続きです。
2年目から4年目にかけての約1年半、はじめて田舎町に
住むとともに、本格的な研修開始でした。
医局の大学病院にいる間はほとんど医療をしませんので
ようやく医者になった気分です。
実力はまったく伴っていなくても、人手不足ですから容赦なく
当直など仕事は回ってきます。うまくいくこと、いかないこと
たくさんありますが、どうあってもゼンコー先生の罵声が
飛んできました。
「研修医の分際で!」
って言うのが口癖で、まあ怖い、怖い。
考え方まで聞いてくるものだから、
とにかく勉強しておかないといけない
わけです。医者としての基礎を作って
くれましたが、おかげでゼンコー先生に
出会うとその後必ず下痢するように
なりました。。。
医療だけならいいんですが、指導は生活にも及びました。
同じ宿舎に住んでいるものだから、
「最近、布団ほしてないな」
とか
「燃えるごみの日に燃えないごみが入っていた」
とか
怖すぎます。。。
それはともかく、医者としてゼンコー先生に文句を言われない
ようになろう、と思いました。
「それには医局内でちまちま研修しててもだめだ」
「よし、アメリカに行こう!」
とあまり根拠のない思い込みでしたが、留学への道を
模索し始めることになります。