患者さんのため?

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今日はもうすく

「Tomorrow」

です。Tomorrowは医療系ドラマ。ついついなんとなく

見てしまいます。リアリティがないな、と思うところから

あ、ここまで作ってくれているんだ、と思うところまで

いろいろです。

 

「Tomorrow」は医療とお金の問題をけっこうリアルに

描いているので興味深いです。

不採算部門の小児科、

訴訟ばかりの産婦人科、

そんなものは切り捨てて当然、という意見は意外と

医療関係者のなかでも支持されているんです。

 

医者も自分の身を削って働くのは当然、という意識から

生活の糧として働いているだけ、という意識に変わり

つつあります。それを医者の意識が低い、教育が悪い

という人もいます。また、患者さんから感謝されなくなって

きたのだから医者の側もビジネスライクになって当然、

という人もいます。

 

どっちも正しい面はあるし、お互いにそういう方向に

向かっていっている面もあるんだろうと思います。

ただ、個人的にはビジネスライクになると純粋につまらない

ので、思いっきり感情移入しながら医療を続けてきましたし

これからもそのようにしていきたいと思っています。

 

患者さんのために!、という意識が強すぎると、トラブルが

あったときに、せっかくここまでがんばったのに、みたいな

感情が出てきてしまいますから。

 

自分のためと患者さんのため、うまくバランスが取れて

いくようにがんばります。

 

このブログ記事について

このページは、金子英介が2008年7月20日 20:38に書いたブログ記事です。

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