ある当直にて

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以前の勤務先、小平市の病院で当直です。

分娩から遠ざからないように、当直勤務で補っています。

 

救急隊から連絡が入りました。妊娠8ヶ月、おなかが痛い

とのことです。かかりつけがあったにもかかわらず、満床

である(?)と断られ、どこも引き受けてがなく、立川から

やってきました。妊娠8ヶ月、腹痛という情報しかなく、

しかも当病院も満杯でしたが、最後の砦ということもあり、

無理やり引き受けました。

 

到着してみると妊娠32週、陣痛開始、骨盤位、前回帝王切開

という超ハイリスク!

なんとなくヤバい感じはあったんですが...

 

本来なら帝王切開をすべきところ。けれども子宮口は全開大、

赤ちゃんのお尻はすぐそこに。迷わず自然分娩でいくことに

しました。アドレナリン全開!、でも冷静に、冷静に...

 

全開帝王切開の自然分娩、骨盤位の自然分娩を教えてくれた

私の師匠の教えを頭の中で何度も繰り返していました。

 

緊急手術の段取りも頭に入れつつ、骨盤位牽出術を頭の中で

繰り返しシュミレーション。看護スタッフは突然の展開にとまどう

産婦さんをケアしつつ、必要物品を次々と揃えてくれる、本当に

優秀です。

 

小児科の先生もスタンバイ、幸い赤ちゃんの心音も良好、

いよいよ分娩です。


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このページは、金子英介が2008年5月15日 08:13に書いたブログ記事です。

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