ある当直にて 2

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心配とは裏腹に、つるっと出産、まだ到着から

20分程度でした。お母さんは無事、赤ちゃんも

小児科医の適切な蘇生処置で元気ぴんぴんでした。

 

ちなみにこの小児科の先生が、わがクリニックの

となりでオープンする予定です。

 

優秀で献身的な看護スタッフに恵まれ、力をあわせて

危機的状況を乗り切って無事に出産を終える、

産科医冥利に尽きるというものです。

 

私が断っていたら、救急車の中で出産、お母さんは無事

としても赤ちゃんは蘇生しないと大変なことになっていた

でしょう。ぞっとします...

 

実は救急車は受け入れ先を探すため、自宅前で1時間も

立ち往生していたそうです。最近は産婦人科医のなり手が

本当に少ないのです。こんなにやりがいのある診療科なのに

なぜ医学生は産婦人科を選ばないんでしょう?

激務?

訴訟?

そんなものを超えたやりがいが産婦人科医療にはあるんです!

 

そのやりがい、楽しさを伝えられていないわれわれ現役にも

大きな責任があるのでしょうね。

 

このブログ記事について

このページは、金子英介が2008年5月16日 07:45に書いたブログ記事です。

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