(ふぉぉぉーーーっ!)
ワタシ 「っっっっっっっ」
助産師さん 「ひぇっっ」
全身からアドレナリン噴出、汗も噴出、尿道はなんとか閉め、
ワタシ 「吸引っ!」
すぐに吸引分娩用のカップを出してもらい、臍帯を押しやって
赤ちゃんの頭に装着、そこはさすがに経産婦さん、吸引分娩で
あっという間に生まれました。その間30秒、しかし、心音が
低下し始めた時から数えると約7分、臍帯が圧迫されていたの
かもしれません。
すぐに、ややぐったりした赤ちゃんを蘇生です。胎便という
赤ちゃんの便を吸っていたのですぐに吸引し、酸素をバッグで
送り込みます。すると30秒ほどで元気な泣き声をあげ、
白かった赤ちゃんも本来の赤みを取り戻してきました。
念のため赤ちゃんを保育器に入れ、モニタリング。少し酸素を
加えると落ち着いていました。
子宮の中はブラックボックス、とはよく言ったもので、何が
起こるかわかりません。何が起こってもよいように、準備が
大事だとあらためて思いました。物品の準備はもちろん、
心の準備も必要です。
産婦さんにはその場でゆっくりと説明できないときもありますが
あとからちゃんと説明しています。そういう緊急事態もお産には
つきものである、と少し心構えをしてもらえるよう、母親学級など
で伝えていければいいなと思っています。