息抜き

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最近、開業準備のためいろんなことを考えていて混乱中です。

いろんなことって言ってもサプライズ的なアイデアとかじゃ、

ないですよ。

 

ぜんぜん普通の、しなきゃいけないこと、たとえば医療器械とか

内装の具合とか、法人にするための準備とか、慣れないことばかり、

大変です。

「業者さんのいい具合に適当に決めてよ」

と言いたくなることもしばしば。

 

これだから医者は非常識とか言われるんでしょうね、、、

 

そんな中、久しぶりに痛快に飲んできました。

産婦人科仲間ばかり。医局をやめた私と飲んでくれるとは

命知らずな人たちです。これがばれたらみんな東京では

働けない、、、

ってウソです。

 

白い巨塔も今は昔。医局制度もそのうち崩壊するんでしょうね。

いまの研修医に聞いても大学医局に入る人って半分もいない

です。厚生労働省の思惑がどこにあるかよくわかりませんが、

いずれにしろよりよい医療を提供できる体制になってくれることを

願います。

もちろんわれわれの努力は欠かせませんけど。

 

ところで、われわれ産婦人科医が集まれば、こんな患者さんが

いた、みたいな話をするわけですけど、みんなの悩みはやはり

患者さんとの信頼関係。

 

基本的にっていうか、絶対的にわれわれは患者さんのために、

と思って判断をするわけです。でもそれがときにいい結果を

うまないこともある。そのとき患者さんから恨まれるとやりきれない。

 

でも患者さんも期待した医療と違う結果がでてしまうと、その

怒り、悲しみ、などをどこかにぶつけないといけない。

 

その受け皿ができるといいのですが、やっぱり直接手を下すのは

われわれ医者だし、それまでの関係もあるからどうしても標的が

われわれになることがある。

 

いい信頼関係を作ることこそ、医者の仕事なのかもしれません。

情報がすぐに入る時代、治療法が決まっているもの、まったく

決まっていないもの、そういう区別はしっかりしてきています。

 

この医者ならわかるけど、この医者はよく知らない、みたいなこと

はほとんどなくなっています。そうすると医者の技量はいかに

短時間で良好な患者医者関係を築けるか、ということなんでしょうね。

 

ぐいぐい飲みながら、そんなことを考えてました。

 

このブログ記事について

このページは、金子英介が2008年8月 7日 00:31に書いたブログ記事です。

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