医師も横並び

 

読売新聞に医療改革の提言が出ていました。

 

安心医療にカネを惜しむな、とか、当たり前なんですが、

財源はきっと増税なんでしょうけど、増税するって話に

なると話がこじれて進まないんですよね。

 

でも、すぐにできそうなのは"若手医師の計画配置"。

日本では自分でなりたい科を選択できて、人並みに

我慢できれば専門医くらいには誰でもなれちゃいます。

 

それで診療科によって人的な余裕があまりに違って

きてしまっているから、診療科によって人数制限しよう

っていう話です。

 

そうすれば今人気のない、産婦人科医や小児科医の

確保につながるってわけだそうです。

人気のあるのは精神科とか眼科とか皮膚科。そういう

ところに応募してなれなかった人たちが産婦人科医に

なるってことです。

うーーーん、ということは、産婦人科医は落ちこぼれの

集団になるってことでしょうか。

 

なんかキビシイですけど、しょうがないですかね。

 

アメリカは、ってなんでもアメリカがいいみたいに言う

みたいで嫌ですけど、1年目からどんどん競争があって

優秀でないと他の診療科への転向を迫られるわけです。

"グレイズアナトミー"とか"ER"とかみたいなのは日常的。

 

日本ではそういうことがないだけに、勤務医はみんな

給料も横並び。いくら働いたって待遇はたいしてかわらない。

だから勤務医を辞めていく人が増えている。待遇が悪い

からじゃなくて、きちんとした評価システムがないからだと

思うんです。

 

そういう意味では競争社会にして活性化するのはいいこと

なんですけどね。

厚労省とか舛添さんなんか頑張ってくれないかなぁ、、、

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 医師も横並び

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://kaneko-ladies.com/mtos/mt-tb.cgi/57

コメント(2)

金子英介先生

こんにちは。
金子先生のブログを毎回楽しみにしています。(何度かmailも送りすみませんでした^^;)

本当に今回の医療改革提案には少しビックリしました。
過酷な産婦人科医をお選びになった金子先生!!
これからも頑張って下さいね。

お体に気をつけてください。
素敵な開院をお祈りしています。

いつもありがとうございます。

時間が長くても楽しければ辛くないし、そのために楽しい職場にしようと思っています。それが患者さんにも伝わりますしね。

開院したらぜひ覗いてください。

コメントする

このブログ記事について

このページは、金子英介が2008年10月16日 18:33に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「研修医へ逆戻り」です。

次のブログ記事は「再会」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。