有益性投与

 

妊娠中に薬の話をすると

「それは飲んでも赤ちゃんに影響がないですか?」

と聞かれます。

 

悪影響があると分かっている薬は出しません。

ただ、悪影響が出ると分かっている薬も、悪影響が

出ないと分かっている薬も、とても少ないのです。

 

ほとんどの薬は、よくわからないのです。

そこで出てくるのが

「有益性投与」

という言葉です。製薬会社、多用します。

 

悪影響があるかもしれないが、それを使わないことに

よるデメリットを考えれば使ったほうが有益だ、と

判断される場合には処方しましょう、

ということです。

 

でも、注意はしてあるので、製薬会社としてはそれで

悪影響が出たとしても責任を持ちません。

丸投げ。

 

こちらは患者さんにそういう言い方はできません。

たとえば自分ならどうするか、と考えて、薬を処方したり

ワクチンを使ってみたりするわけです。

 

そういう意味で、インフルエンザのワクチンも薬も積極的に

使っていくことをお勧めしています。

 

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このページは、金子英介が2009年9月 7日 16:16に書いたブログ記事です。

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