少年の主張

|

 

今朝の読売新聞のコラム欄で「少年の主張」というスピーチ大会の

中の一つが紹介されました。

 

父親が産婦人科医で、ほとんど家庭を顧みずに働いてあげく、

心筋梗塞で死んでしまう。父親のことは嫌いだったが、死んでから

仕事のことを調べ、尊敬するようになった、っていう話です。

 

原文は以下。

http://yumekikin.niye.go.jp/kanrifuk/32-syoureisyou.pdf

 

大賞に選ばれたわけではないのに、新聞でとりあげて、実は

業界の中ではこの発表があった直後に話題になりました。

 

産科を取り巻く環境は厳しくて、、、

っていう話につながるんですが、産科医がなんだかかわいそう

みたいになっちゃって、全然違うんですけどね。。

 

こんな感じで書かれるとますます医学生は産婦人科医には

ならないんですよねぇ。

勤務時間が長いとか、訴訟が多いとか、なんとかありますけど

それを超える楽しさがありますし、そういうのって仕事に没頭

しないと生まれてこないです、きっと。

 

特に医者の場合なんか、勤務時間がどうのっていう感じの

職業じゃないですし、そう言ってる時点で医者に向いてない

と感じます。

 

このスピーチのお父さんだって、わが子に理解されないまま

死んでしまったのはちょっと心残りでしょうけれど、産婦人科医に

ならなければよかった、なんて思ってないと思うんです。

 

もっと産婦人科、特に産科の楽しさとやりがいを伝えていかないと

産科医になる人が増えませんよね。そうしないと根本解決には

なりません。いくらお金を出してもダメでしょう。

 

というわけで、産科の魅力を。。。

 

 

このブログ記事について

このページは、金子英介が2010年11月14日 06:37に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「全能感」です。

次のブログ記事は「待ち時間」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。