開業の準備をするようになってからいろんな人に会うように
なりました。それまでは病院スタッフか患者さんくらいしか
いませんでしたが、医療関連の業者さん、建築関係、広告
関係などなどです。
それぞれ、頼む側頼まれる側によって対応がかなり違って
勉強になることばかり。
そんな中、今日は美容師さんに会ってそれまでとは違った
感銘を受けました。
美容師は独立が早く、店の数も多いのでかなり競争が
厳しいのだそうです。街を見ててもそうですよね。美容院、
歯医者、コンビニはどれがいちばん多いか、なんていう
くらいですもんね。
その人も、30歳で独立して自分の店を持ったのだそうです。
みんな早いから、とは言ってもやはり30歳で自分だけの
責任で事を起こそうとするのは、とても勇気がいることです。
はじめは夢中で、お金の勘定どころではなくとにかくいい
仕事をして、お客さんに快適な時間を過ごしていってもらい
たい、という一念だったそうです。
だんだん、固定のお客さんが増えてきて、少しは自分の
時間も持てるようになったころ、目の前に大手チェーン店が
出店してきました。大手の強みを生かして、値段では絶対に
かなわないような設定をしてきたそうです。
そこで、彼は考えました。
「安さでは対抗できない。
それでは何か付加価値をつけよう。」
もともとウデには自信あり、です。そこに快適さをとことん
追求した空間を創り出すことで絶対に巻き返せる、巻き
返してみせる、と愛車を売り払って理想の店舗作りに
入りました。
そうして3年、いい方向に向かっているようです。
スタッフの顔はみな明るい。活気に満ちています。
1000円カットの常連だったワタシが通いたくなって
しまいました。