医療: 2009年5月アーカイブ

 

雨が続いてます。。

ジョギングをしているので、食欲が出てしようが

ありません。雨で走る意欲がわかないと、どんどん

むくんでいくようで、コワいです。

そんな風に感じるのは、別の病気かも、、、

 

ところで、とうとううちにも発熱妊婦さんがきました。

ちゃんとしていらっしゃる方で、うちに来る前に保健所に

相談したそうです。そうしたら

「インフルエンザじゃなさそうだからどこでもどうぞ」

ってな具合だったそうです。

 

来てみると、38度の熱はあるし、頭痛、鼻水もあって、

どうやってインフルエンザじゃなさそうと判断したのか

わかりませんが、検査の結果は陰性でした。

 

問診が上手、っていうよりは、もう騒ぎすぎなくてもいいや

っていう感じでしょうね。

 

確かに騒ぎすぎてましたし。。

もうマスクの在庫が余っちゃってしかたない、っていう

ニュースもやってましたし、はやりすたりは怖いですね。

 

ちゃんと地に足付けて、ということでしょう。

診療も、ですね。

 

 

出産第一号に続き、嬉しいニュースがありました。

 

今年の1月に、もともと里帰り予定だった人のお産が

ありました。1月ですから前の病院ですけれども。。

 

双子だったので、もともと要注意で、なるべく早めに

帰りましょうね、とお話していた矢先、

「腰が痛い」

と来院されました。なんかいやな予感。といっても

(里帰りできなくなっちゃうな)

という程度でした。

 

お腹を触るとやはり張ってきてしまっています。

入院はできなかったので、搬送先を探さなきゃ、と

思いつつ内診をすると、なんともう産まれかかって

いるのです!

このとき24週、赤ちゃんは600グラムくらいです。

しかも二人。

 

一瞬、絶望に襲われましたがすぐに気を取り直し、

方針変更、送っている暇はないので、その場で

出産をして赤ちゃんだけ運んでもらうことに。

 

お隣の成育は忙しいとのことで、都立八王子へ

頼むと相変わらず二つ返事でオーケー。ただ、

遠いので、1時間頑張ってほしい、とのこと。

 

もうすぐに産まれるところに来ているのに、あと

1時間!・・・つらいけど頑張るしかない、と

お母さんを励まし励まし、待っていました。

 

こんなに長い1時間はない、というくらいでしたが、

時間があったおかげで病院中の暖房をかき集め

外来を真夏の状態に。

赤ちゃんは寒さに弱いのです。

 

陣痛が来るたびに、赤ちゃんが産まれないように

手で押さえつけて、そのたびにお母さんは痛みに

耐えていました。

 

ようやく八王子の先生たちが登場、なんと4人も

来てくれました。ほんとに救世主です。

それよりちょっと前に、成育から一人やってきました。

あまりにかわいそうな状況だと思ってくれたのかも

しれません。

 

そんなこんなで生まれた赤ちゃんは、都立O病院の

NICUへ運ばれて行きました。O病院でもとてもよく

してもらって、何と昨日、無事退院となったそうです。

 

詳しくはよくわかりませんが、5月の退院なので、

ほぼ修正40週程度で退院したことになります。

ということは、後遺症などはほとんどなし、という

ことでしょう。

 

こんなことはほとんど奇跡的なんでしょうけど、

日々の進歩には驚かされますし、そういう場で

働いている新生児科の人たちがちょっと羨ましく

もあります。

現場はものすごい大変なので、こんなこというと

怒られそうですが。。

 

とにかく多くの人の協力に感謝です。

 

 

このお題でほとんど書きあげたところで、飛びました。。。

また根気を取り戻して書いてみてます。

 

勤務医のころはがんの患者さんもたくさん見ていました。

そんなお話です。

 

婦人科の場合、けっこうな確率で治るので、すぐに告知を

してすぐに治療に入ります。

 

そこで気になっていたこと。。

 

がんになればそれはもう心配です。当然です。

そこでよく言われるのが

「がんセンターなどに行ったほうがいいですか?」

 

ワタシ「行きたいと思うのなら行ったほうがいいです」

といつも答えていました。

「ただ、行ったからといってたぶん結果は同じです」

と付け加えています。

 

というのも、婦人科のがんの場合(おそらくほかの

臓器でもそうでしょうけど)治療法はほぼできあがって

います。ガイドラインというものがあって、それにそって

やるだけ。

 

なので、主治医との信頼関係や、通院が困難でないか、

家族の協力が得られやすいか、などが病院を選ぶ

決め手にするべきです。

 

がんセンターなど、がんの専門病院は、なんとなく安心感が

あるし、週刊誌などでも5年生存率が低かったり、手術の

死亡率が低かったりします。

 

ですが、、、

もともとがんセンターなどは合併症のある患者さんを受け入れ

ません。それにだいたい、遠方からわざわざ通えるくらい元気な

人が多いのです。

なので、治る確率が高いのは当たり前。

 

そういう数字でごまかそうとするのが、週刊誌やテレビの

悪いところ。そうでもしないと売れないし、見てくれないのも

わかりますが。。

 

まずは、はじめの医師によくよくお話を聞くことが一番だと思います。

 

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このアーカイブについて

このページには、2009年5月以降に書かれたブログ記事のうち医療カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは医療: 2009年4月です。

次のアーカイブは医療: 2009年6月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。