医療: 2010年8月アーカイブ

 

きっと何万人の人がブログでこの話題を書いているだろうな、

とは思いつつ、ちょっと感想です。

 

49歳の国会議員が他人の卵子で体外受精したものを自分の

子宮の中に入れて妊娠しました。出産するころには50歳になる

そうです。

 

原理としては代理母と同じであって、55歳とか60歳とかで出産

している人もいるのですから、特別に驚くことでもないのかも

しれません。

 

ですが、ワタシが直感、感じたのは「違和感」。

「本人が欲しいんだからいいんじゃない」という人もいるでしょうけど

なんか違う、と思いました。

現実には、こういう体外受精は日本では学会として禁止されていて

できないですし、金銭的にも大変なので、同じようにこどもが欲しいと

思ってもあきらめている夫婦というのはたくさんいるわけです。

 

そうした人たちと日々接する産婦人科医としては、早く法律を整備して

いいならいい、だめならだめ、白黒はっきりしてほしいと思っている

のです。そしてそれをすべきなのが国会議員やお役人。

 

芸能人とか一般人とかが問題提起のために違法行為すれすれで

こういうことをするのはそれはそれでいいのだと思いますが、法律を

整備すべき立場の人間がこれをやっちゃったらだめでしょう。

 

「法律違反さえしなければ何をやってもいい」とうそぶいていた

ホリエモンなんかを思い出しちゃいました。

 

海堂尊が今年3月に「マドンナ・ヴェルデ」っていう本を出してましたが

こういうテーマでした。いつもこの人はこういう画期的な出来事が

起こる直前に本を出すんですね、すごいタイミングで感心します。

 

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