医療: 2009年9月アーカイブ

 

妊娠中に薬の話をすると

「それは飲んでも赤ちゃんに影響がないですか?」

と聞かれます。

 

悪影響があると分かっている薬は出しません。

ただ、悪影響が出ると分かっている薬も、悪影響が

出ないと分かっている薬も、とても少ないのです。

 

ほとんどの薬は、よくわからないのです。

そこで出てくるのが

「有益性投与」

という言葉です。製薬会社、多用します。

 

悪影響があるかもしれないが、それを使わないことに

よるデメリットを考えれば使ったほうが有益だ、と

判断される場合には処方しましょう、

ということです。

 

でも、注意はしてあるので、製薬会社としてはそれで

悪影響が出たとしても責任を持ちません。

丸投げ。

 

こちらは患者さんにそういう言い方はできません。

たとえば自分ならどうするか、と考えて、薬を処方したり

ワクチンを使ってみたりするわけです。

 

そういう意味で、インフルエンザのワクチンも薬も積極的に

使っていくことをお勧めしています。

 

 

最近2人に1人くらいの割合でインフルエンザについての

質問を受けます。

当然ですね。。

 

こちらも特別情報があるわけではなく、情報源はテレビと

新聞です。医師会などからも連絡がありますが、テレビの

ほうが早いです。

 

ただ、産婦人科業界全体の対応はなかなかテレビでは

報じられませんので、お伝えしておきます。

 

ワクチンは受けましょう。

インフルエンザが少しでも疑われたらタミフルなど飲みましょう。

 

ということです。

「ワクチンを受けたり、タミフルなどを使っても大丈夫ですか?」

とよく聞かれます。

正確な答えは

「よくわかりません」

ですが、現実的にはワクチンを受けなかったり、インフルエンザを

自力で治そうという判断は、よくない、と考えています。

 

続きはまた。

 

 

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