妊娠中に薬の話をすると
「それは飲んでも赤ちゃんに影響がないですか?」
と聞かれます。
悪影響があると分かっている薬は出しません。
ただ、悪影響が出ると分かっている薬も、悪影響が
出ないと分かっている薬も、とても少ないのです。
ほとんどの薬は、よくわからないのです。
そこで出てくるのが
「有益性投与」
という言葉です。製薬会社、多用します。
悪影響があるかもしれないが、それを使わないことに
よるデメリットを考えれば使ったほうが有益だ、と
判断される場合には処方しましょう、
ということです。
でも、注意はしてあるので、製薬会社としてはそれで
悪影響が出たとしても責任を持ちません。
丸投げ。
こちらは患者さんにそういう言い方はできません。
たとえば自分ならどうするか、と考えて、薬を処方したり
ワクチンを使ってみたりするわけです。
そういう意味で、インフルエンザのワクチンも薬も積極的に
使っていくことをお勧めしています。